日曜日朝、ニュースを検索していたら、こんな見出しの記事を見つけた。
大仏がオサラギさん?間違いだらけ奈良HP
読売新聞5月26日(土)17時36分配信
奈良市観光協会が、今年3月に更新した外国語版のホームページに、多くの誤訳があるとの指摘を受け、同ページを一時閉鎖。
経費抑制のためインターネットの自動翻訳システムを使用した。
なんだか、ちょっと前にも似たような話を見聞きした気がする。
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1言語150万円から全部で35万円の自動翻訳システム導入した。
・・・よくわからないな。
現在の技術では、残念ならが日英・英日翻訳でも、自動翻訳システムはそんなにご立派ではない。日本語が英語に最低限置き換わっているかどうかのレベルだと思う。できあがってきた英文を日本語人が読むことと、ある程度日本語のわかる英語のネイティブスピーカーがチェックをすることが必須のはず。翻訳を疑うという前提・能力・仕組みがない(弱い)組織が、外国語ページを作成・公開しては、まずいのではないか。同協会のウェブサイトには、『自動翻訳の不具合』と出ているが、違うように思う。
読売の記事に、『東大寺の「大仏」を姓と認識して「Mr.Osaragi(ミスター・オサラギ)」と翻訳』したとあった。そんな原稿があがってきたのに、それにすら気がつかなかった。日本語ページを元に業者に丸投げして、ノーチェックということなかもしれない。
・・・そうとうおっかないことである。
経費が『かかる』、それを『けずる』の発想は大事。だけど、『かける』ことと『かかる』は違うのではないかと思う。