4月30日(月)朝、TVの新聞記事紹介で東京都町田市にある東京女学館大学の募集停止のことを知った。日経の記事だった。朝のお散歩がてら、コンビニで購入し、読んでみた。
【東京女学館大、16年に閉校】
来春募集停止 ブランド力生かせず
そんな見出しだった。
〇2002年度開校以来、11年連続で定員の充足できず。
(一度も定員が充足していないことになる。)
〇累積赤字が25億円。
〇小中高校は運営継続する。
厳しい状況である。
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関連記事として私大経営の厳しさを取りあげていた。
昨年度、4年制大学の4割が定員の未充足であること。学生数が1,000人未満の小規模校、地方私大ほど経営が厳しいこともあり、大学経営からの撤退が現実的になりつつあることなどである。
また、戦後4年制大学が募集停止をするのは、東京女学館大が少なくとも9校目であることを取りあげ、リストも掲載されていた。でも、なぜか7校分である。
①立志館大学
②東和大学
③聖トマス大学
④LEC東京リーガルマインド大学
⑤神戸ファッション造形大学
⑥三重中京大学
⑦愛知新城大谷大学
おそらくもう一つは昭和20年代に存在した久我山大学のことか、2011年度から募集を停止している、福岡医療福祉大学のことだろう。
①は呉大学(現在の広島文化学園大学)に吸収合併された。
②は以下で取りあげた。
2006.08.24、「東和大…その影響は遠く埼玉にも?」
③④⑤⑥⑦は以下で取りあげた。
2009.06.24、「大学の寿命」
ただ、①~⑦、上記2例以外でも、単独の大学院大学が募集を停止した例は複数ある。
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毎年文部科学省の学校基本調査が4月に実施される。6月下旬から大学・短大の募集活動が本格化、オープンキャンパス、入試相談会(AOエントリ)等がスタートする。5月からその時期までに、次年度の学生募集をどうするかが決まり、公表される。ここ数年来の「通例」である。
平成23年、大学院大学や短期大学の募集停止発表は複数あった。しかし、4年制大学の学生募集停止発表はなかった。今年はひとつでは終わらないかもしれない。