アメリカのベンチャー企業SPACE X社のファルコンが、日本時間8日午前、現地時間(東部時間)7日午後8時35分、無事リフトオフ。 ・・・何事もなく、あっさりという感じ。 |
今回からテストフライトではなく、CRS-1というミッション番号付本格運用である。10日にISSとドッキング予定。
8日(月)、NHK昼のニュースで、ファルコン打上は2番目の扱いだった。民間企業の宇宙ロケット打ち上げが、どんな意味を持つか考えている人が、どれほどいるのだろうと思った。
SPACE X社は今回分を含め、合計12回の打ち上げ契約をNASAと結んでいる。総額1,260億円の契約である。くり返しになるが、この会社は民間企業である。数少ないとは言え、同社以外にも同様のプロジェクトを複数社が進めている。
ファルコンは宇宙ロケットである。宇宙開発というとなんだか夢があるが、軍事技術と紙一重である。それを民間がやってのけるのだから、すごいことなのだ。国が独占している分野に、民間企業が参入する。そうして技術は民間に移転していく。
アメリカ各地の新聞社ウェブサイトの記事も読んでみた。印象的だったのは、Los Angeles Timesの扱いである。内容は他紙とあまり変わらないが、このニュースをSCIENCE(科学面)ではなく、BUSINESS(経済面)で取りあげていた。
旅客機が飛んでもニュースにならない。比較するのはおかしいかもしれないが、このファルコンや、三菱重工のH-IIBによるこうのとりの打ち上げも、ニュースにならない日がいずれ来る。三連休の最後、そんなことを考えた。
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CRS
Commercial Resupply Servicesの頭文字
写真出典
写真はNASAのイメージデータ。copyrightedではない。