僕が初めてアメリカンフットボールに興味を持ったのは1970年代半ばのこと。当時のアメリカは、老舗のNFLと後発のAFLが合併(1970年)して、現在のNFLの基本形ができて数年後だった。日本国内では、このスポーツがアメラグ(アメリカのラグビーみたいなスポーツ)と一部で呼ばれていた。
1970年代半ば、NFLに対抗してWFL(World Football League)というものが発足した。これは現在の日本に当てはめれば、NPBに対抗して、独立系・育成系マイナーリーグではなく、もう一つのプロリーグを作り、ペナントレースを戦おうというようなものだった。今なら、サッカーのJリーグ(J1J2)や、バスケットのbjリーグもあるので、新チーム・新リーグの発足はそれほどめずらしくはない。でも、当時、ある日突然対抗するリーグができてしまうなんて、何かスゴイエネルギーを感じたことを覚えている。マイナーリーグとしてではなく、少なくともメジャーリーグ(英語だとMajor Force)としてリーグごと作ってしまう。ドラフトも自前で、契約が切れた老舗リーグの選手もどんどんかき集めて、リーグ戦を実施する。これは、やはりワクワクドキドキものだろう。
残念ながらWFLは計画したほどのレベルの選手も集まらず、試合自体のレベルも老舗リーグと比較されると見劣りしたためか、確か2年でリーグ戦は中止になった。その後も、80年代のUSFL(United States Football League)、2001年のXFLが、NFLのオフシーズンである春や、シーズンである秋にリーグ戦をぶつけてきたが、全部失敗、少なくとも生き残ることは、できなかった。
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来春、AAFLというプロリーグがリーグ戦を開始する予定であることは、前から知っていた。久しぶりにAAFLのニュース検索をしていたら、UFLというリーグもスタートを準備していることがわかった。AAFLはAll American Football League、UFLはUnited Football Leagueのことだが、前者は6チーム(フランチャイズ確定済)で'08春、後者は8チーム(フランチャイズは現在12都市から選定中)で'08秋シーズンに試合をすることをめざしているようだ。Wikipediaで調べてみると、僕の知っているもの以外にも、マイナーの独立リーグ(セミプロ)は計画されたもの、運営されたものが、他にもあった。NFL Europa(つづりミスではない)は今年閉鎖(業務停止)だったことは知らなかった。
さて、今回の二つのリーグは、どうなるのかな。AAFL各チームのニックネームが決まったら、また取り上げよう。