22日付の読売によれば、千葉県の県立高校入試で、「国語」の学力検査に「聞き取り」を取り入れることになったようだ。'08年入試から、実施するとのこと。英語のリスニングとはどう違うのかな... この「聞き取り」は、「まとまった文章を音声で流し」、内容理解を問う」もので、すでに中国・九州を中心に7県で実施されている。関東では千葉県が初の試みとなるとあった。
…知らなかった。
中学校国語の学習領域には「書く」「読む」のほかに「話す・聞く」があり、スピーチや討論などで実践されているが、入試の際の学力検査には反映されてこなかった。今回の「聞き取り」導入には、「話す・聞く」力の重要性を見直し、より的確に国語の実力を測ろうとの狙いがあると、記事にはあった。また、「中学校生活で、人の話によく耳を傾け、伝え合う力を高めることにつながることを期待したい」と県教委指導課のコメントもでていた。来年度入試から、試行期間をもうけず、導入初年度から得点化するようだ。
…改めて指導要領を読んでみた。確かに「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」が指導項目にあがっている。「話すこと・聞くこと」が最初に書いてあった。
外国語(英語)の前に、母語の定着をめざす。少なくとも、きちんと話を聞き、何が話されているのか考えることができるようにするのは重要だろう。いいことだと思う。
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記事を読んだら、「聞き取り」導入の先駆けは、1979年に始めた青森だそうだ。
…そんなに前から。
その後沖縄、佐賀、山口、2002年4月に現在の指導要領が施行されて以降、島根、鹿児島、岡山でも実施。
…他教科のこと、何にも知らないんだな... 【反省】
今回の「聞き取り」導入を受け、県内の中学校では定期試験に「聞き取り」組み込んだり、学習塾では、他県で過去に出題された問題を生徒に解かせたり、といった動きが広がっているそうだ。来年入試問題が公表されたら、一度読んでみたいと思う。