大阪の遊園地の広告でいつも話題を集めるのはUSJではなく「ひらパー」こと京阪電車の「ひらかたパーク」。
ネーミングだけではなく「ひとりバンクーバー」などの大阪っぽいショッキングな広告が目を惹く遊園地だ。
だが、このGWは南海電鉄も負けていなかった。
「城みちる 55歳、みさき公園 55歳」
GW前から南海電車のターミナル難波駅などで掲示されていた「みさき公園」の広告で、始めて見た時、私はヒックリ返りそうになったのであった。
みさき公園は大阪府の南部にある昭和チックな遊園地だ。
ロケーションも、
「ここってホントに大阪府?」
と疑いたくなるような最果ての地で、和歌山県に属したほうが経済的にも豊かなんじゃないだろうかというところにあり、一般的なアトラクションの他に動物園があるのが売りの遊園地だ。
それでも17年前に関空ができてからは、少しはメジャーになるかと思われた。
なんといっても公園からは関空がすぐ近くに望まれるのだ。
だが、関空に近いといっても間には海があり、訪れるにはかなり大回りをしなければならない遊園地でもある。
それでも日本最古の私鉄・南海電鉄が運営している遊園地だけあって、関西では知らないものは少ししかいないという、昔メジャーな遊園地だ。
私も子供の頃、両親に何度か連れて行ってもらったことがあり、どちらかというと子供心には楽しい遊園地であった。
ちなみに上記のようにボロクソに言っているのだが、私の子供時代の思い出の中は、最もお気に入りの遊園地でもある。
この遊園地。
今はイルカショーも呼び物なのであった。
私が子供の頃の昭和40年代にはイルカショーなんかなかったように思うのだが、そのイルカショーと城みちるをマッチングさせるCMは、ある意味勇気ある決断だったろう。
もちろん城みちるというAKB世代では殆ど知らない元アイドルを起用する勇気に拍手を送る。
それにしてもデビュー曲たった1曲で40年も芸能活動を続けることのできる城みちるの「イルカパワー」に感動するのだ。
イルカに乗った少年は55歳。
みさき公園も開園55周年。
コジツケにしてはいやに印象に残る広告なのであった。
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