<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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ロハスとEXPO'70
旅_日本
/
2012-04-30 17:10:37
週末の土曜日は天候に恵まれた行楽にピッタリの一日であった。
一方、お金に恵まれていない私は嫁さんと一緒に大阪万博記念公園で開かれていた「ロハスフェスティバル」を訪れてきた。
ロハス。
なんのこっちゃと、まったく分からない単語なのであったが、知人から、
「こんなイベントがありますよ」
と誘われていたこともあり、入場料が大人300円ということもあって訪れてきたのだ。
大阪万博記念公園は1970年に開催された大阪万国博覧会の開場後の公園で、今でも岡本太郎作「太陽の塔」が燦然と輝いている大阪黄金時代の象徴なのである。
ちなみに私は大阪の象徴は通天閣よりも太陽の塔のほうがランクが上だと思っている。
万博当時、小学校低学年の私にとって、ここは広大な敷地で、めちゃくちゃ暑いところで、人ばっかりがいる会場として記憶に残っている場所なのだ。
が、一方において未来を彷彿させる数々のパビリオンやダイナミックな展示手法、そして初めて見る外国人に度肝を抜かれた記憶の方が大きい場所でもある。
そのために、昔から雑踏の大嫌いな私がEXPO'70には良い記憶しか残っていないという特長がある。
いや、私だけではなくすべての日本人に良い記憶として残っているイベントだろう。
たぶん、太陽の塔の眼の部分に立てこもったテロリストのオッサンにもいい思い出の場所であるに違いない。
ここには今は太陽の塔の他に、いくつかのパビリオンと国立民俗博物館や日本庭園などがあって大阪府民のみならず関西人、いや日本国民の憩いの場になっている。
ロハスフェスタはこの公園の東端で開催されていて、万博同様、すごい人が押しかけ大盛況なのであった。
このロハスというのは環境問題に有効な活動を継続的に取り組むという運動のことだそうで、私ははじめ清水国明氏がやっているような少々イカガワシイ活動ではないかとの印象を持ったのであった。
つまりインチキ臭い環境活動ではないかと思ったのだ。
しかし、ホームページで調べてみると、阪急阪神ホールディングスやペンタックスといった信頼してもよさそうな大企業が名前を連ねており、嫁さんも行きたいということで、自動車を飛ばして出かけたのだった。
このイベント。
入場料300円と聞いていたのだが、それ以外にも費用がかかることを到着してから気づいた。
まず、駐車料金がかかる。
私は万博記念競技場横の東駐車場に駐車したのだが、一日の駐車料金は1200円であった。
私が週に1~2日割合で仕事場にしている大学のキャンパスが万博公園の近くにあり、そこに私が止めると駐車が無料であることを思い出したのは金を払って自動車を止めてからなのであった。
尤もその場合、歩くのが面倒なのでモノレールに1駅区間乗らねばならないから、夫婦二人の1駅往復料金を考えるとトントンだったかもしれない。
次に万博公園そのものにも入場するには入園料が必要なのであった。
入園料、大人250円。
EXPO'70は今も入場にお金のかかる公園なのであった。
それでも大人二人で2000円強という、昨日のブログの「ツタンカーメン展」大人一人分よりも安い入場料であった。
で、ロハスフェスタとはなんぞや。
この公園の緑の芝生の上には色とりどりのテントがそれこそ無数に設置され、雑貨屋さん、カフェ、政府機関、鉄道バス会社、その他もろもろが店を出していた。
ロハスフェスタは巨大なマルシェ、フリーマーケットなのであった。
空は真っ青。
太陽はギラギラ。
気温がぐんぐんと上昇。
夏のような匂い。
雑踏。
様々な種類のエスニックフードの匂いが混在する空気。
「まるで、バンコクのチャトチャックやないか!」
と、思わず喜び叫んでいた私なのであった。
バンコクのチャトチャック市場は土日開催のマーケットとしては世界最大と言われており、私はここでよく買い物をするのだが、暑いのが特長だ。
場所はスカイトレイン「モーチット駅」または地下鉄「チャトチャック駅」下車すぐのチャトチャック公園で開かれている。
と、また話が横道にそれてしまった。
で、嫁さんは雑貨が大好きなのでそっちも買い物というか、商品の物色を大いに楽しみ、私は私でペンタックスのカメラをガチャガチャいじったり、ベトナムフードに舌鼓をうったりして大いに楽しんだのであった。
カフェやレストランも大阪市内の本物が出店してきており、味も香りもモノホンそのまま。
残念なながら価格もモノホンそのまま。
実に素晴らしい青空市だ。
とりわけベトナムのフォーガーは私の大好物の一つなのだが、買ったフォーガーもまた本格的な味で、暑い気温と大勢の人だかりで東南アジアのサイゴンやバンコクにいるような錯覚に囚われた。
その錯覚が楽しさを倍増してくれるのだが、遠くを見ると、そこには太陽の塔が輝いており、1970年のあの日、あの夏のことも思い出し感無量になっていたのであった。
嫁さんは予算と相談しながらほしいものを確実にゲット。
その中には私と娘に食べさせるための無農薬野菜も含まれており、なかなかなものを感じさせる。
十津川村の柚子コンニャクにムシャブリ付いているわたしを横目に一生懸命の買い物なのであった。
なお、柚子コンニャクは絶品で、近々奈良の十津川村まで買いに行きたいと思っている私である。
残念なのは自動車で来てしまったことであった。
なぜなら飲食店の多くには地ビールが並べられており、もし電車で来ていれば、ヘベレケになるまで飲んでいたこと請け合いのビールイベントなのでもあった。
なお、このイベントは年に数回開かれているという。
次回はビールのために電車で行くことを考えることとしたい。
で、ロハスとビール。
何の関係があるのだ?
ロハスフェスタはもしかすると独オクトーバーフェスタの間違いかもしれない、とも思ったのであった。
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