二日目の朝、といっても今回の旅は一泊二日なので最終日なのだがこの朝は7時過ぎに家族全員起床した。
昨日、浅草からの帰りに寄った宿泊先の近くにある小さな食品スーパーマーケットで朝食の材料を買い求めていた。
パンやサラダなど、大阪では見かけないヨーグルトなどなど。
カミさんと娘がミニキッチンで簡単に調理して朝の食事にしたのだった。
その間、私は今日の美術館めぐりのルートをおさらいしていた。
8時過ぎには宿舎を出発。
昨日東京に到着してからずっと駐車しているマイカーをコインパーキングから引き出して、意気揚々と目黒に向かった。
なぜに目黒なのか。
今回出発前にインターネットで調べてみたところ目黒には日曜日なら12時間駐車しても千円ちょっとの駐車場があることを確認。
東京なのに安いじゃないか。
ということでそこへ車を駐車しておいて美術館を回ろうと思っていたのだ。
行き先は六本木ヒルズにある森美術館と白金台の東京都庭園美術館。
先に六本木ヒルズにある森美術館を訪問してから、庭園美術館に足を運び、そこから目黒へ歩いて戻ってきて夕方に大阪への帰路につく予定にしていた。
だから目黒は車を止めておくのにピッタリの場所なのであった。
先にも書いたように私は東京を自分で運転することはめったにない。
だから日暮里から目黒までの正確な経路を私は知らない。
とはいえ、大体の見当をつけたら行けるだろうということで、まずはカーナビにも頼らず自力で向かうことにした。
すくなくもと秋葉原付近までは土地勘があるので迷うことはない。
まずは残り少なくなっている燃料をチャージた。
もちろん首都高は使わない。
迷子になるので。
ガソリンのチャージを完了し、昭和通りを南下して秋葉原を通過。
神田のあたりで少しばかり道に迷ったもののすぐに幹線道路にでることができてしばらくすると皇居が見えてきた。
日曜朝なので道路がとっても空いているのだ。
「ここが皇居やで」
「へー。天皇陛下はここにいてはるんや」
「もともとは江戸城やで」
「岸和田城より大きいな」
「当たり前や」
「御所のほうが好きやな」
というようアホな会話を交わす。
「ここが桜田門。井伊直弼が暗殺されたところ。」
「へ〜〜〜」
「皇居の周りってジョギングしている人が多いんやろ」
「ほら、あそこ走っている」
国会議事堂の前を通過し、最高裁判所を見て、赤坂璃宮の横を通過。
どのあたりなのかさっぱりなのだが、標識などからどうも渋谷に向かっているらしい。
方向が少々ずれているように思うのだが、かなり適当な東京見物になっているのでちょうどいいような気がした。
カミさんも娘も喜んでいるし。
青山学院大学が見てきたところで、このままでは迷子になると思いカーナビで目黒駅をセット。
カーナビの案内に沿って移動することにしたのだった。
予定通り目黒駅近くのコインパーキングにマイカーを駐車。
目黒から恵比寿まで一駅だけ山手線で。
そこから地下鉄に乗り換えて昨日に引き続き六本木に出た。
今度は目指すは六本木ヒルズ。
今回の美術館巡りで最も混雑が予想される展覧会「レアンドロ・エルリッヒ展」を鑑賞しようとしていたのだ。
時刻は午前9時50分。
開館時間にちょうどいい時間に到着した。
つづく
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