参院選挙戦が活発化している。
駅、大通り、商店街、エトセトラエトセトラ。
人の集まるところは選挙関係の人々がビラを配り演説をしている。
あるいは握手をするため歩きまわっていたりする。
甚だ迷惑としか言いようがない。
なかでも駅で渡される政党や立候補者を紹介するチラシは最も迷惑な存在といえるかもしれない。
なぜなら単なる演説であれば音がやかましいのを我慢すれば済むところがチラシとなれば紙資源の無駄遣いに繋がり物理的環境にも良くない。
人の顔が印刷されていたりするので捨てる場所にも困ってしまう。
国民民主党のチラシが公衆便所の小便器の上に乗っていたのも不思議ではない。
そんな選挙戦のなかでも子供の頃から迷惑だ、と思っているものにNHKの政見放送がある。
普段見慣れた朝のテレビニュースを見ていると、突然「政見放送」という無味乾燥的なテロップが現れつまらない主義主張が流れ始めるのだ。
子供の頃から政見放送が始まるとチャンネルを変えるのだが、たたまたテレビをつけていたのが夜だったこともあり仕事の疲れでソファにひっくり返っていてこの日はチャンネルを変えるのも面倒くさくそのまま見てしまったのだ。
聞いているとどの政党も実行力が果たしてあるのかどうかわからない理想ばかりを述べている。
「民主主義を支える共産党」
「戦争をする国にさせない」
「アベ政治を打倒」
「現在の経済政策を変えなければならない」
「消費税増税反対」
などなど。
民主主義を支える共産党は以前笑ってしまったことがあったのだが、共産党の人々は共産主義と民主主義は別物なのに、それを同一で捉えてPRするところが姑息なのかアホなのか。
戦争をする国にさせない、と言うのは結構だが防衛政策については何も主張しないのはいったいなんなのか。国民の財産や生命は侵略されるに任される、というのが共産党、社民党、一部の〇〇民主党の主張なのだろうか。
アベ政治を打倒も結構だが、それを打倒して欲しくなるような政策と行動をしっかりと示していただきたいところ。人の悪口だけ言うのは幼稚園児でもできるというものだ。
現在の経済政策を変えないといけないと言っている枝野氏の主張を聞くと「反省しない人もいるものだ」とつくづく感じる。
消費税増税反対を叫ぶのも野党だが、その消費税増税を決めたのは自民党ではなく旧民主党政権時代。もう10年も前のことなので国民は覚えていないと思っているのか批判がブーメランになっている。
総合すると政見放送は戦後始まった新手の漫談ではないかと思えるようになってきた。