<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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コロナパンデミックで納得いかないのは保険制度のあり方だけではない。
なぜマスメディアは、
「非常事態宣言が出されているので『外出しないでください』」
と呼びかけないのだろう。

渋谷や難波の風景。
観光地や外食の様子などを盛んに取り上げ報道する。
バラエティ番組では宴会や旅行を誘引するようなコンテンツを垂れ流し、結果的に人々の外出を煽っているのだ。

この同じメスメディアは2011年3月11日にこういう放送を繰り返した。

「巨大な津波が迫っています。できるだけ高いところへ避難してください。津波は10mの高さを超える可能性があります。できるだけ高い場所に避難してください。」

盛んに津波発生に対する警戒と避難を呼びかけたのだ。
決して、
「津波が来たらどうなると思います?」
とか、
「津波来てますけど、観光にでかけますか?」
なんて報道しなかったのだ。

津波とパンデミック。
巨大災害という意味でどう違うのか。

津波は物理的に人々の命と財産を奪う。
しかしパンデミックは物理的には何も変わらず人々の生命を奪う。
生命科学的には津波に匹敵する物理的戦いが繰り広げられているのだが、映像にならないので表現できないから無視するのか。

視覚的にインパクトのある津波では避難を呼びかけるけど、視覚的にインパクトの少ないパンデミックは避難を呼びかけても視聴率や部数は伸びないのでなにもしないのか。

従来のマスメディアの存在意義は、もう無いのかもしれない。


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