「コロナの罹患率なんて全人口の1%ぐらい。大したことない。」
と言っている人が非常に多い。
SNSはもとよりテレビのワイドショーや報道番組のコメンテーターや司会者の大方はこの手の人達で成り立っている。
だから、
「非常事態宣言なんか要らないんじゃないか」
「政府のやっていることはトンチンカン」
と言うのが大方の論調だ。
正直、私はも最初はそう考えていた。
人口1千万人で毎日感染が500人。
大したことないやん、と。
でも改めて考えてみると、これは大いに誤った考え方であることに気がついた。
そして非常に反省しているところなのだ。
新型コロナでの死者数はすでに全国で1万人を超えている。
米国やブラジル、インドと比べると少ないのかもしれない。
だから大丈夫という認識はいかにも下を向いて歩こうの考え方。
よくよく考えてみると災害としてのコロナ禍は恐ろしい事実に直面していることに気がつくのだ。
死者数1万人といえばすでに「阪神大震災」の死者数を上回っている。
しかも毎日数百人単位で死者が増えているので「東日本大震災」の死者数にもまもなく到達するだろう。
阪神大震災の死者数約6400人。
東日本大震災の死者数約1万6000人。
いずれも行方不明者はカウントせずでの人数。
で、コロナの死者は昨日現在約1万700人。
コロナのパンデミックが「大したことはない」と言っているコメンテーターに是非とも訊ねたい。
「そこのコメンテーターのあなた。『神戸の震災や東日本の震災の死者数は少なかった。日本の全人口1億2千万人で考えるとたった1%以下。大したことはなかった。』と神戸や岩手、宮城や福島に行って、言えますか?」
物理的に何かを破壊されなければ気が付かないのか。
少し深刻に考える必要がある新型コロナのパンデミックだと思うのは言うまでもない。