<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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俳優に限らず演出家、脚本家、画家、小説家、絵本作家といった人たちはいわゆる個人事業主が多い。
〇〇興行や〇〇事務所に属していたとしても、それはマネジメント契約を結んでいるプロダクションであり事業としては独立している。
だから仕事がないと収入も途絶えるし、やたら仕事が多いと「被雇用者」ではないので労働時間も長時間におよび労働基準法なんか関係がなくなる。
非常にシビアな仕事なのだ。

多くの若者が憧れる仕事ではあるものの、その現実は一般のビジネスと比較すると非常に厳しい。
運良く門が開かれたとしても、その仕事に従事するとするとかなりの精神的な決意を必要とする。
芸大や美大、専門学校ではこの部分はあまり教えない。
多くの場合は論理と技術を中心の教育・研究とするので卒業してから試練が訪れるパターンが大部分を占める。
結果的に精神的にダメージを受けたり、受ける前に転職していわゆる「カタギ」な仕事に鞍替えすることが多い。

女優の深田恭子が適応障害で休業するというニュースが流れてそんなことを思い出した。
華々しい芸能・芸術に世界もウラとオモテとでは大きく異る。
顔が売れているだけでに逃げることが難しい上、売れているがゆえに世間は遠慮なく批評してくる。
批評を受けるのも仕事のうちだといいなが、それを気にする性格だと次第に精神が病んでしまうといこともまたあり得ることなのだ。

今はいいけど、この先は?
SNSにこんなことを書かれていたけど皆そんな目で見ているのかな?

そんなことを考え始めたらキリがない。
しかし、当人にとっては不安が次々に生まれてそれを止められないのだ。


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