商品とは・・・

冷凍ギョーザに農薬混入で重体者・・・

年が明け、またも食に関する大ニュース。
マイナスな面で。
誰もが知っている大手メーカー幹部がまたしても
画面の中で頭を下げている。

私も、口に入る食品を作る一農家としてTVを見ていたが、
違和感を感じる。

今回問題になった商品はどれも中国で製造されたもの。
それを輸入して「手作り○○」とか「とろ～り煮込んだ
ロールキャベツ」とか「お弁当大人気！」とか「中華de
ごちそう」などなど、キャッチーなネーミングのパッケ
ージに仕上げて販売してる。
そう・・いかにも私たちの自慢の逸品として・・・

うちは工場のような規模ではもちろん無いし、家の周りは
コンクリートなわけでもないし、それに比べると大手の工
場はいかにも衛生面でも何でもバッチリ管理して作ってます。
と映る。

けれども、我々の場合、先に立つものは「自分らが食べて
美味しいものを商品として仕上げて、それで生計を立てら
れたら素敵な事だ」という意識で作るから、もちろん衛生
面では気を使うし、嫌だから添加物なども使わない工夫を
して、出荷まで異常な程、色々と気を使う。

その意識があるから農家の場合、その元になる畑にも意識
が及び、出来るだけ農薬を使いたくない。出来るだけ健康
な材料を・・・
要するに、商品に愛情があるか無いかの違いが問題。
彼らの場合、利益が全てに優先される。

たまに販売で一緒になるメーカーのパートさんでも
「私これ売りに来てるけれど、自分じゃ絶対買わない。
作るところ見たらとても買えないもん・・」
という人に、たまに出会う。
そんな商品のなんと多い事か！Σ(￣□￣|||)

私は元々「昔のように”物物交換の世の中”にならないか
なぁ～」と、夢見る少年。
今の世の中、経済優先で「なんかオカシイ・・」と皆感じて
いるはず。
食糧自給率39％の国に住む我々。
もっともっと色んな事を考えなくちゃ。
こういう問題はそのいいキッカケかも知れない。。。