メンマ用巨大筍の穂先で、昨夜は肉豆腐。
やわらかいんだけど、やわらかいだけじゃない歯ごたえがたまらない。
カミさん張り切って大鍋2つ煮物作ったので、当分煮物。毎食煮物。
かれこれ筍ばっかり2ヶ月食べてるけど飽きない。
薪釜も2つ毎日大稼働中。片っぽはメンマ、片っぽは穂先を茹でています。
今日は薪くべしながら山の必携道具のお気に入り刃物を研ぐ。
どんどん獣との距離が近くなってる気がするので、万が一に備えて念入りに研ぐ。
今週はずっと雨ですが、来週から晴れたら畑も本格化。
なんばん苗、去年より順調。夏がどうなるかわからないので、早速定植するつもり。
このブログを書き始めた頃は、炭焼もやっていて、
というより炭焼きをメインにメシが食えたらと考えていて、
その根本の物々交換思想は変わらない。
いい炭焼いて、いい炭使いたいという人と、その人の良いものと交換する。
今は竹炭から筍に変わって、同じことを毎日考えています。
お金は激しく欲しいし、必要なもの。
だけれどもそれが一番に来ると見えなくなるものもある。
自分の考える豊かさではない。
ものを作って一番緊張するのは、
高く買ってもらう貨幣対価がちらつくときよりも、
そばで楽しみに待っている人が気にってくれるかどうか、その顔色。
たけのこのような一次産物、旬のものは特にそう。
今年も、だから、肉体疲労よりも気持ちの緊張感が半端ない。
当時はお金が一番必要で必要で、文字通り、稼がないとうちの家の存亡に関わってました。
物々交換までいけなかった。
今年、あらためて試してみたら、
なにより、竹林の間伐作業もとても捗りました。
そして、
岩手の、とある発酵名人のドブロクと交換できて、
仙台の、とある職人のシュウマイと餃子と交換できて、
今日はうちの筍入のさつま揚げも到着しました。(by 及善蒲鉾店) 【これから食べます】
それぞれが生業にして一生懸命作っているもの。
だからうれしい。
なにより、めんどくさい伝票が無い。
シェア、という言葉はあまりすきではないけれど、農家も維持できる範囲は知れているので、
食。
農家だからこそ、お金ではなくお互い様感覚での物々交換取引、付き合いを増やしたい。
コロナがあって、なおさら思いました。
あんなにテレワークも広がるのなら、逆に農家としてもチャンスです。
みんな、箱庭で暮らしてるわけではない。
出れない。というような不自由さを、これからは自分で発想して生活をつくる時代に入った気がします。
メルも日々、眉間にシワ寄せて寝たフリしています。