よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

物々交換。

2020年05月22日 | Weblog




メンマ用巨大筍の穂先で、昨夜は肉豆腐。

やわらかいんだけど、やわらかいだけじゃない歯ごたえがたまらない。

カミさん張り切って大鍋2つ煮物作ったので、当分煮物。毎食煮物。

かれこれ筍ばっかり2ヶ月食べてるけど飽きない。



薪釜も2つ毎日大稼働中。片っぽはメンマ、片っぽは穂先を茹でています。


今日は薪くべしながら山の必携道具のお気に入り刃物を研ぐ。

どんどん獣との距離が近くなってる気がするので、万が一に備えて念入りに研ぐ。


今週はずっと雨ですが、来週から晴れたら畑も本格化。

なんばん苗、去年より順調。夏がどうなるかわからないので、早速定植するつもり。



このブログを書き始めた頃は、炭焼もやっていて、

というより炭焼きをメインにメシが食えたらと考えていて、

その根本の物々交換思想は変わらない。

いい炭焼いて、いい炭使いたいという人と、その人の良いものと交換する。



今は竹炭から筍に変わって、同じことを毎日考えています。

お金は激しく欲しいし、必要なもの。

だけれどもそれが一番に来ると見えなくなるものもある。

自分の考える豊かさではない。




ものを作って一番緊張するのは、

高く買ってもらう貨幣対価がちらつくときよりも、

そばで楽しみに待っている人が気にってくれるかどうか、その顔色。

たけのこのような一次産物、旬のものは特にそう。

今年も、だから、肉体疲労よりも気持ちの緊張感が半端ない。



当時はお金が一番必要で必要で、文字通り、稼がないとうちの家の存亡に関わってました。

物々交換までいけなかった。




今年、あらためて試してみたら、

なにより、竹林の間伐作業もとても捗りました。

そして、

岩手の、とある発酵名人のドブロクと交換できて、

仙台の、とある職人のシュウマイと餃子と交換できて、


今日はうちの筍入のさつま揚げも到着しました。(by 及善蒲鉾店) 【これから食べます】

それぞれが生業にして一生懸命作っているもの。

だからうれしい。

なにより、めんどくさい伝票が無い。




シェア、という言葉はあまりすきではないけれど、農家も維持できる範囲は知れているので、

食。

農家だからこそ、お金ではなくお互い様感覚での物々交換取引、付き合いを増やしたい。

コロナがあって、なおさら思いました。

あんなにテレワークも広がるのなら、逆に農家としてもチャンスです。



みんな、箱庭で暮らしてるわけではない。


出れない。というような不自由さを、これからは自分で発想して生活をつくる時代に入った気がします。


メルも日々、眉間にシワ寄せて寝たフリしています。