よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

還暦以上は口出すな。

2017年06月23日 | Weblog


ちょっと遅め、直売所グリーンアップ春の研修で女川へ。



研修先をどこにするかと悩んでたとき、



女川もいいなぁと思っていたところ、通称・県庁ズの山田さんがいるし!といろいろ相談しました。

彼は現在県庁から女川へ出向して5期目とのこと。

直売の研修ではあるけれど、復興過渡期の女川水産業から学ぶことも多いだろうとプランニングしてもらいました。






着いて早々、復幸まちづくり合同会社の阿部代表のお話。

生業は新聞販売店店主。

震災直後、街も家も流されて機能しない中「自分たちで動いていかなければ!」と、商店街の自営業の仲間と出資しあい立ち上げた会社の代表も兼務。

象徴的だったのは「還暦以上は口出すな」と始まった組織の意思。

表面的に捉えてしまうと還暦以上はカチンと来ますが、震災から街や人を復興に向かわせるという目標に向かうにあたり、

年配の方々の持つ力やノウハウも存分に借り活かす。
けれど中心に居るべきは10年、20年責任を持ち続けられる世代であるべきだ。という意思表示。

立ち上げには重鎮の方のバックアップもあったというけれど、その心意気が素晴らしい。


それと根本がそれぞれ生業の商売を持っているので、

街のためにもなる活動をしつつそれが各々の生業にも活きるように、という考え方、

大変だとは思うけれどそこがブレてしまうといくらいいことやっても無理が来る。バラバラになる。

現在は女川の商品を新たに緩やかに繋げるブランディングと発信、

そして女川水産業の体験プログラムを核に活動中とのことです。

冷静な面もあり、震災があってもなくても人口減から始まる地方の問題も頭の隅に置きながら

いわゆる復興特需的な注目に応えるだけにならぬような視点を持ち合わせているところもいい。

根本の志があるので、取って付けたような事業にはならないんだろうなと思いました。

民設民営の組織が自由に発想し、そして山田さんがうまく行政からバックアップしてる連携はうらやましくもある。


商工会や観光協会とか最近ではNPOとか各地域に同様な組織はあるのだけれど、

連携という点ではそれぞれが自己完結に陥りがちな中、実際は大変なところはあるにしろ、ここうまく回っているなという感じを街を歩いても感じました。




授業の後は水産業体験。

ほんとはホタテ作業の予定でしたが諸事情あってプログラムチェンジ。



藤崎催事などに出展していたころお世話になったマルキチ阿部商店の女将さん登場。

この人に会うのも目的でした。震災後、工場もお店も流されてしまった中、仮設店舗を訪ねたことがありましたがそれ以来。

せっかくなのでと女将直々の指導で看板商品の「秋刀魚の昆布巻き」の製造体験。

夢中になりすぎて完成写真は撮り忘れましたが面白かった。

後日、仕上げしてもらってからお店に送ってくれることになってます。




その後は自由時間。

キレイに蘇った新生・マルキチ阿部商店。真ん中の看板は津波から生き残ったシンボル。

お弁当部門まで始めててびっくり。



ダンボルギーニも見ました。撮り忘れたけどダンボールで作ったスターウォーズのロボットもあった。




山田さんに案内してもらいましたが、時間が足りない!

あっちもこっちもじっくり見たい店ばかりでした。

テレビでよくみるこの風景も、半分は新しい人、新規起業のお店もあります。

建物ありきでソフトを決めるのではなく、ここでも発想が逆で、

やりたい!という人達が話し合い建物を作ってるとのこと。

この通りの向こうから朝陽が上がる設計も素敵です。





あ、うちのバンドメンバーデザインの商品もたくさんありました!




女川、とても良かった。

ほっかぶり、ミヤギノチルドレン、次にどっちで訪れるのが早いか、楽しみです。


山田さん、女川のみなさまお世話になりました!


東北の食材で・・・。

2017年06月21日 | 農家ブランド
ついに梅雨入り宣言。




ラジオで聞いてて気になっていた「すあま」。

まったくどういうものかわからずに居たら先日の食楽まつりで隣のお菓子屋さんにあった。

めでたい時、餅まきに使っていたという上新粉のお餅、が正体。さっぱりして美味しい。



今日はそんな餅まきをしたいくらい前向きな時間ばかりで終了。

午前中は筍ばなし。



裏年で不作ではあったけれどもいくつかの方法で実験したものを並べて方向性を打合せ。

今年は1年かけて加工工程をどう整えていくかを確立したい。

もう出ない!というギリギリまで筍と向き合ったことで、気づかなかった可能性も見えたのはとても大きい。

来年は間違いなくモリモリ表年なので充実した筍発信をしたい。





午後。

「東北の食材で世界を驚かす」でおなじみの岩出山のデザイン会社ブルーファーム
早坂くんのご縁で、

オランダ一部リーグで活躍中のサッカー・小林祐希選手と食事会。




集まった宮城の食材、そしてその生産者のフルコースを囲み直接に繋がる貴重な機会でした。

25歳、とは思えないほど素晴らしい人間力でした。

サッカー選手として欧州で生活するようになり、自分の身体を作る大事な要素である食に関心が強くなり、

早坂くんと知り合いせっかくの機会なら直接に行ってみないと!と大崎にも来てくれました。

自分の為で終わらず、知り合ったご縁が何か東北の食材の発信の力にになればと考えてるようで、

そのフラットさ、自然体がとても魅力的でした。

欧州に渡り周りから聞かれる出身であるはずの「日本」について自分はあまりに知らない、とその時に気づくようになり、知識ではなく実体験としてもっと知ななければ!と、実体験重視な感覚も素敵な方でした。




記念に一枚。

この人柄に触れちゃったら、、応援しちゃうでしょー! という選手でした。












やっと!なんばん定植。

2017年06月20日 | 農家ブランド
午前は宅配や来客が多くっていっぱいいっぱい。




腫れも今日かぎり・・・な予報を前に、ようやく今年のなんばんの定植のはじまり。


ラー油用のの品種を大幅に増量したため、

当初の畑では足りず。終わらず。





2品種終えて今日は断念。


情けないことに、腰を悪くして外仕事をしばらくセーブしていたため、

植え付けで立ってしゃがんでを繰り返してるうちに、

立ちくらみしてしまってどうにもならず、途中で仕事断念してカミさんと上條さんにお任せ。


情けない。




もうちょっと、晴れてくれないかなー!

食楽まつり終了。

2017年06月18日 | イベント企画・出展






2日目も見事に晴れました。2日とも快晴に恵まれたのが何より。

最終日の激混みを予想し、昨日は温泉でまったり後結局9時近くまで仕込みかかった。

今回デビューのジャンボン・メゾンとのコラボ商品「よっちゃんスペアリブ」は昨日の三倍量でも午前で完売、

自然派中華kuromoriとのコラボ商品筍たっぷり「タケちゃんマン」も今シーズン仕込んで頂いた分、今日でマルッと完売しました。


お買い上げ頂いたみなさまありがとうございました。

どちらも私らが販売するのでうちの商品なんだけど、コラボして頂いてる相手に迷惑かかんないように、

出来たらなにかプラスになるように、と思うと変な緊迫感もあったりします。

そういう意味で私はコラボレーションを考えています。「お互いさま」

数字だけではつまらないし。

今日のジャンボンメゾンにしても、現在の二代目社長は中学の先輩でもあるのだけれど、先代社長にもずいぶん世話になりました。

駅前直売所グリーンアップ立ち上げ7人衆の1人で、一時期は代表を務めてもらいずいぶん皆んなをひっぱってもらいましたし、よく事業のノウハウやヒントを話してくれた方です。

昨日も行楽がてらご夫婦で「大丈夫がっ!? ちゃっと焼けでっか!?」と声をかけによってくれました。

まったくもってありがたいことです。






そして、最近感じるのは都市部に出るよりも地元のでの販売の方がよっちゃん商品が売れるようになってきたこと。

まったくの無知から始めた自営業。

「とにかく人出が多い場所で」と、とにかく生活がままならなかったので

地元よりも外へ外へ、ととにかく毎日販売に出ずっぱりから、、を考えると感慨深い。。。

うれしいことです。やっとここまで来たかなぁという感覚。

よくこのブログでも書いているけれど「ブツブツ交換」な雰囲気が好きなので、

地元で買ってくれる際にくだけた感じで声をかけてもらいあーだこーだ話しながら販売できる時間はうれしいです。


最近やっと、商売の楽しい部分を感じるようになってきた。




ビジネスマンにはなれないけれど、こういう感じでまた明日からがんばります。

今週もテンコ盛りでスタートです。





明日から食楽まつり。

2017年06月16日 | イベント企画・出展

今日から6月も後半。ぎゅっとまっしぐらに走ります。


昨日の朝夕ネット、筍水煮もファンの方々のまとめ買い続出であっという間に今年分すっからかんに売切れ。

よっちゃん商品もコラボパンもお惣菜も気持ちよく売れました。


夜はこれからを走るための助走会議。気持ちよく呑み帰りは午前様でした。

ようやく、ここ数年自分を信じれるというのかやってきたことが身になってきた感覚があって、

今年はいろんな役持ちからすこし解放されたこともあり、

より恣意的に推進力を高めていきたいという欲にあふれています。

合わせるように周りの状況もそこに重なるように色んなタネが揃ってきたので、

気持ちの上でよっちゃん農場という核はがっちりと持ちながら、

これは!と感じるひと、素材といろんなものをぶつけ合いながらより肉厚なことをやっていきます。



そういう中で、明日は鳴子で開催の食楽まつりへ出展します。



ほっかぶりブースでリーダーと楽しんできます。


今回もコラボシリーズを目玉に。

限定!タケちゃんマン

と、



地元のハム屋さん・ジャンボンメゾンに仕込んでいただいた、



(まだポップ途中)

限定!よっちゃんスペアリブ

を焼きます。

なんばん焼きにも使っている、土佐備長炭で炙ります。



ぜひ、お越しを。。。