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Pretenderの備忘録

新春浅草歌舞伎 昼の部

2006-01-02 22:36:59 | 歌舞伎
新春の歌舞伎を、浅草で初日に。
両親が浅草の商家の子供だった関係で、小さい頃から浅草寺で初詣をして、新年会に。祖父が亡くなり、父が亡くなり、新年会もなくなり、久しぶりの正月の浅草。

浅草公会堂 1階こ4番

最初に年始ご挨拶が勘太郎から。歌舞伎が初めての方も多いのでと解説をするが、鳴神上人が「六方で引っ込む」と言っても普通の人はわかりませんよ、笑。

鳴神:
亀治郎の絶間姫に獅童の鳴神上人。亀治郎の最近の躍進は目を見張るものがあるが、高い声で話し続けるこの役はきついだろうと思う。獅童は、まともな?役をやるのは初めて見ました。なかなか存在感があり、声も悪くない。ただ、六方は、カラダが硬いのか、公会堂の花道が細いのか、いまひとつ足が上がってなかったように感じました。

仮名手本忠臣蔵 五段目、六段目:
七之助の勘平、勘太郎のおかる。午後だとこれが入れ替わる。こんな若い配役で見たことがないので、新鮮。動きもきびきびしているし、若さゆえの過ちみたいなものを感じる。本来の舞台設定はこうだったのだろうな。それを普段はベテランが芝居のうまさでやってたわけで。七之助、狂気というか、なかなかいけるじゃんという感じ。線の細い表現が意外に良かったりする。苦悩の表現が平板なところがあり、まだ課題はあるがこれは楽しみだと思った。勘太郎のおかるはしっとり感をうまく出していて、勘太郎の若いエネルギーも程よく感じられて良かった。亀治郎が、地声で千崎を演じており、楽そうだった、笑。

休憩時間に、スーツ姿の三津五郎さんを発見。獅童に鳴神を指導したということで、見にいらしたのでしょう。勘三郎丈もいらしてたんだろうなあ。

コメント
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