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Pretenderの備忘録

團菊祭五月大歌舞伎 夜の部

2006-05-01 23:26:18 | 歌舞伎
1階17列17番

昼の部が伸びて開演が若干遅れました。

傾城反魂香
昔、差別言葉が次々に消えていって、「どもり」っていうのは大丈夫なのかしらと、前も思ったけど。三津五郎の又平は安心してみていられます。時蔵のおとくも何度も演じているあたり役のはずですが、悲しみがいまひとつ伝わらないところがあります。

保名、藤娘
團菊の子供がそれぞれ、初めてチャレンジする舞踊。
菊之助の保名。曾おじいさんが振付けた綺麗でシンプルな舞台。今の菊之助の良さがあまり出ていないような。これは、可憐というよりも狂気とか哀愁というイメージがあります。女形のおじいさんも踊ってきたので、彼も家の芸として受け継いでいくんでしょうが。
海老蔵の藤娘。これは最初で最後かなと思ったりもします。襲名の時に春興鏡獅子を見て、純粋な立ち役の人がやるのはしんどいなあと見てました。まあ今回もお父様の回復のご祝儀もあるでしょうし、パリオペラ座で踊るために幅を広げるというのもあるかもしれない。初日と言うこともあり、手つき、特に藤の花を持つところなんかが本当におぼつかなくて、笑。手の動き、カラダのしなり方、仕方ないですが、チャレンジではあるけど、かなり無理があります。

黒手組曲輪達引
序幕。海老蔵の牛若伝次、これははまり、しびれます。菊五郎の権九郎、ツァラトゥストラはかく語りきや恋のダウンロードを使って三枚目、楽しませてくれます。
二幕、大詰。菊五郎の助六、左團次の新左衛門と安定してますが、雀右衛門の揚巻が初日と言うこともあり、せりふは全く入ってなかったみたいで、動きもかなり心配でございました。最後の大立ち回りは菊五郎劇団のお約束。

コメント
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