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Pretenderの備忘録

七月大歌舞伎 昼の部

2006-07-16 22:43:29 | 歌舞伎
今月は玉三郎の泉鏡花の世界。歌舞伎じゃないんだけど、大歌舞伎、笑。

夜叉ヶ池
これは玉三郎は演出のみ。春猿に百合・白雪姫を演じさせ、晃は段治郎。春猿は健闘していた。妖艶さが出てくるといい。気高いまではいかないが、きりりと締まっていた。個人的には玉三郎の鏡花といえば映画の夜叉ヶ池が思い出される。1970年代後半、マクベスに夜叉ヶ池と歌舞伎以外に玉三郎が大きく羽ばたいた頃が懐かしく。

海神別荘
前回の日生劇場は観ていないので、初めて。美女は、もっとやわらかさが必要な役だと思う。玉三郎の女形の魅力は妖艶さと、芯の強さ。この役はあまりあわないのではないか。また、年齢的にもそろそろこれはきついだろう。海老蔵、声がよい。華がある。天賦の才を大切に開花させていって欲しい。ただ、筋トレし過ぎ。ああいう衣装を着けるとカラダの線がはっきり出て、マッチョ。公子のイメージはもう少し線が細い高貴さだと思う。

舞台美術とか、鏡花の独特の世界を出そうとして、玉三郎の想いがあったと思う。

コメント
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