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Pretenderの備忘録

ボクの四谷怪談

2012-10-09 23:51:55 | 芝居・ミュージカル・バレエ
シアターコクーン XC列19番

民谷伊右衛門 佐藤隆太
佐藤与茂七 小出恵介
直助権兵衛 勝地涼
お袖 栗山千明
次郎吉 三浦諒介
お梅 谷村美月
お岩 尾上松也
お熊 麻実れい
伊藤喜兵衛 勝村政信
四谷左門 瑳川哲朗

ロックミュージカルと銘打っているが、歌は下手だし、音楽も書き下ろしは少なくパロディーみたいのも多く、ロックミュージカルにする必然性がなかったような気がする。
蜷川さんが、新感線と井上ひさしみたいなことをやりたかったのか。

四谷怪談をモチーフにしているが、四谷怪談と重要な筋が異なるところも多い。
最初は和服で全員が何気に登場するが、以降はお岩以外は洋服で、話も現代の感覚と江戸時代がごちゃまぜで、間にロックの歌が入る。
見せ方は後半は、鏡が出てきたり、蜷川さんらしい演出。
休憩を入れて3時間半、正味3時間。三部構成。
最後で、四谷怪談から離れて、佐藤の独白が続き、そこに多分、蜷川演出の意図があるのだろうと思うが、そこが怒れる若者のエネルギーを今一つ感じられない。


佐藤は、みんなと並んだ最後にスタイルがいいなあと思った。芝居は特別凄いとは思わなかった。
小出は佐藤と並ぶと身長も足の長さもスタイルも悪いなあと。ワンパターンの芝居。
勝地は善戦していた。栗山は存在感がある。
松也はやはり歌舞伎役者の体系だなあと、でも以前よりも太ったと思う。伝統芸能の凄さを見せるみたいなこともなく。。。
勝村は弾けて、好きにやってる感じ。

なんだかなあと、良く分からない芝居だった。
良くも悪くも今の蜷川作品なんだろう。
コメント
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