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Pretenderの備忘録

終の信託

2012-10-30 22:48:01 | 映画
この秋は観たい邦画が多い。
天地明察は今一つだったが、のぼうの城、黄金を抱いて翔べ、北のカナリア、そして一番期待したのがこの終の信託だ。

周防監督はすっかり社会派になったなあと思いながら観ていた。
時間は交錯するが基本的には、医師と患者が尊厳死を巡る前半と、検事と医師が尊厳死を巡る後半の二部構成と言ってよい。
前半の草刈民代演じる主人公、浅野忠信が悪役で出てくる。上手い役者だなと思う。
役所広司は抑えた演技で。ただ、二人のやり取りが少し描き足りない。

後半は、検事の大沢たかおとのやり取り。
大沢は上手く傲慢な検事を演じている。見てきたように。
周防監督の検察批判がにじみ出ている。
最後の結末はえっ、これで終わりって感じ。
問題提起はしたが、回答は個々に委ねられた。
重いテーマだけにもう少し突っ込んで欲しかったという思いもある。
コメント
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