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Pretenderの備忘録

塩原多助一代記

2012-10-21 23:50:44 | 歌舞伎
国立劇場 1階3列51番

三遊亭円朝=口演
三世河竹新七=作
国立劇場文芸課=補綴
通し狂言塩原多助一代記(しおばらたすけいちだいき) 六幕十一場
           国立劇場美術係=美術

       
   序  幕         上州数坂峠谷間の場   
   二幕目  第一場   下新田塩原宅門前の場
         第二場   同 奥座敷の場
         第三場   沼田在田圃道の場
         第四場   同 庚申塚の場
   三幕目  第一場   横堀村地蔵堂の場
         第二場   同 裏手の場
   四幕目         神田佐久間町山口屋店先の場
   五幕目         昌平橋内戸田家中塩原宅の場
   大 詰  第一場   本所四ッ目茶店の場
         第二場   相生町炭屋店の場


(出演)
 坂 東 三津五郎
 中 村 橋 之 助
 中 村 錦 之 助
 片 岡 孝 太 郎
 中 村 松   江
 坂 東 巳 之 助
 中 村 玉 太 郎
 上 村 吉   弥
 河原崎 権 十 郎
 坂 東 秀   調
 市 村 萬 次 郎
 市 川 團   蔵
 中 村 東   蔵
            ほか

非常に地味な座組で地味な作品を取り上げたが、夏に三津五郎が井上ひさしの芭蕉を演じるのを売り切れで逃していたこともあり。

作品は二宮金次郎みたいなところがある。上演自体52年ぶりで、通し狂言としては80数年ぶりという。
今回も早替わりとか工夫もあったが、もう少し大胆に切り込んで、面白いものにしても良かったと思う。

三津五郎はしっかりと善悪二役を演じる。
橋之助の老女が意外と良かった。父親を思わせるところもある。
孝太郎、吉弥、東蔵等の女形もしっかり。
立ち役もみんな良い芝居をしていたと思う。
役者はそれぞれ良かった、脚本・演出でもうひとひねり欲しかったところ。

学生が団体で入っていた。確かに、学生に見せてもいいものだが、歌舞伎ってこんな旧い勧善懲悪みたいなんだと思われちゃうと却ってファンを減らす結果になる。
難しいところだ。


コメント
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