歌舞伎座
初世辰之助という人は、私の記憶では、映像映えするようなニヒルな感じの役者だった。主役を張ったのがそういう役が多かったからかもしれない。
二世松緑とは芸風が違うよなあと思った記憶がある。
今の松緑の方が、二世に近いのではないか。
彼がもし生きていたら、菊五郎劇団において、立役は彼で、菊五郎はその父梅幸同様女形中心であったろうと言われる。
それはそれで不思議な感じがする。今の菊五郎には女形の片鱗はあまりない。
十二世團十郎襲名で、菊五郎が揚巻をしたのを観ているが、信じられない気がする。
すし屋、最近は孝夫さんが演じるのを一番観ているように思う。
あんなすっきりカッコいい権太よりも、本来は松緑あたりがニンだろう。
大げさだったり、感情表現が今一つ伝わらないところもあるが、今後に期待したい。
梅枝のお里は見事。新悟の内侍は貫禄はないが、品があって良かった。
丑松、菊五郎が元気に演じていたので安心した。
救いようのない暗い話だ。
左團次、うーん、こういうのはあまり合わないか。
大一座になると、松也が小さな役になるが、将来への勉強だと思って、頑張って欲しい。
団子売り、まあ楽しそうだが、これは舞踊とはそもそも言えないから。
初世尾上辰之助三十三回忌追善狂言
一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
すし屋
いがみの権太 松緑
弥助実は三位中将維盛 菊之助
娘お里 梅枝
若葉の内侍 新悟
梶原の臣 吉之丞
梶原の臣 男寅
梶原の臣 玉太郎
六代君 亀三郎
弥左衛門女房おくら 橘太郎
鮓屋弥左衛門 團蔵
梶原平三景時 芝翫
初世尾上辰之助三十三回忌追善狂言
長谷川 伸 作
村上元三 演出
二、暗闇の丑松(くらやみのうしまつ)
暗闇の丑松 菊五郎
丑松女房お米 時蔵
浪人潮止当四郎 團蔵
料理人作公 男女蔵
料理人伝公 彦三郎
料理人巳之吉 坂東亀蔵
料理人祐次 松也
建具職人熊吉 萬太郎
建具職人八五郎 巳之助
杉屋遣手おくの 梅花
湯屋番頭甚太郎 橘太郎
お米の母お熊 橘三郎
杉屋妓夫三吉 片岡亀蔵
岡っ引常松 権十郎
四郎兵衛女房お今 東蔵
四郎兵衛 左團次
三、団子売(だんごうり)
杵造 芝翫
お臼 孝太郎
初世辰之助という人は、私の記憶では、映像映えするようなニヒルな感じの役者だった。主役を張ったのがそういう役が多かったからかもしれない。
二世松緑とは芸風が違うよなあと思った記憶がある。
今の松緑の方が、二世に近いのではないか。
彼がもし生きていたら、菊五郎劇団において、立役は彼で、菊五郎はその父梅幸同様女形中心であったろうと言われる。
それはそれで不思議な感じがする。今の菊五郎には女形の片鱗はあまりない。
十二世團十郎襲名で、菊五郎が揚巻をしたのを観ているが、信じられない気がする。
すし屋、最近は孝夫さんが演じるのを一番観ているように思う。
あんなすっきりカッコいい権太よりも、本来は松緑あたりがニンだろう。
大げさだったり、感情表現が今一つ伝わらないところもあるが、今後に期待したい。
梅枝のお里は見事。新悟の内侍は貫禄はないが、品があって良かった。
丑松、菊五郎が元気に演じていたので安心した。
救いようのない暗い話だ。
左團次、うーん、こういうのはあまり合わないか。
大一座になると、松也が小さな役になるが、将来への勉強だと思って、頑張って欲しい。
団子売り、まあ楽しそうだが、これは舞踊とはそもそも言えないから。
初世尾上辰之助三十三回忌追善狂言
一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
すし屋
いがみの権太 松緑
弥助実は三位中将維盛 菊之助
娘お里 梅枝
若葉の内侍 新悟
梶原の臣 吉之丞
梶原の臣 男寅
梶原の臣 玉太郎
六代君 亀三郎
弥左衛門女房おくら 橘太郎
鮓屋弥左衛門 團蔵
梶原平三景時 芝翫
初世尾上辰之助三十三回忌追善狂言
長谷川 伸 作
村上元三 演出
二、暗闇の丑松(くらやみのうしまつ)
暗闇の丑松 菊五郎
丑松女房お米 時蔵
浪人潮止当四郎 團蔵
料理人作公 男女蔵
料理人伝公 彦三郎
料理人巳之吉 坂東亀蔵
料理人祐次 松也
建具職人熊吉 萬太郎
建具職人八五郎 巳之助
杉屋遣手おくの 梅花
湯屋番頭甚太郎 橘太郎
お米の母お熊 橘三郎
杉屋妓夫三吉 片岡亀蔵
岡っ引常松 権十郎
四郎兵衛女房お今 東蔵
四郎兵衛 左團次
三、団子売(だんごうり)
杵造 芝翫
お臼 孝太郎