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Pretenderの備忘録

紫苑物語

2019-02-17 23:03:33 | 音楽 Opera
新国立劇場

原 作:石川 淳
作曲:西村 朗
台本:佐々木幹郎
指揮:大野和士
演出:笈田ヨシ

美 術:トム・シェンク
衣 裳:リチャード・ハドソン
照 明:ルッツ・デッペ
振 付:前田清実
監 修:長木誠司
舞台監督:髙橋尚史

宗頼:髙田智宏
平太(17・24日):大沼 徹
うつろ姫:清水華澄
千草:臼木あい
藤内:村上敏明
弓麻呂:河野克典
父:小山陽二郎

合唱指揮:三澤洋史
合 唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京都交響楽団

大野監督が、日本人に委嘱する企画の第一弾。
石川の原作を読んでいないので、なんとも言えない部分はあるが。
分かりにくい。そもそもオペラ化にふさわしいのかと思いながら観ていた。
作品のテーマ、若者の苦悩が、きちんと伝わっているのだろうかと思った。

演出は面白い。歌舞伎のように黒子を使った舞台転換等。蜷川演出を思わせる鏡利用。光の使い方は杉本博司を思わせる。衣装は、日本人から見ると中途半端なちぐはぐな感じがするが、外国人の感性ということか。弓は大きな意味を持つ小道具だが、弦がないのはどうなのだろうか。

台本の日本語が古語と現代語が混じっている。意味をなさない擬態語みたいなものも少なくない。英訳は舞台の表現とマッチしておらず、どうかと思う。

音楽は美しいし、メリハリもある。大野と都響の息も合っている。歌手も頑張っていた。

これは、再演されるだろうか?海外に輸出されるだろうか?そこがポイントだ。
コメント
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