歌舞伎座
令和元年度(第74回)文化庁芸術祭参加公演
河竹黙阿弥 作
通し狂言
一、三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)
序幕 二幕目 三幕目 大詰 浄瑠璃 | 大川端庚申塚の場 割下水伝吉内の場 本所お竹蔵の場 巣鴨吉祥院本堂の場 裏手墓地の場 元の本堂の場 本郷火の見櫓の場 「初櫓噂高音」 |
和尚吉三 お坊吉三 お嬢吉三 手代十三郎 伝吉娘おとせ 釜屋武兵衛 八百屋久兵衛 堂守源次坊 土左衛門伝吉 | 松緑 愛之助 松也 (偶数日) 巳之助 尾上右近 橘太郎 橘三郎 坂東亀蔵 歌六 |
世阿彌元淸 原作
坂東玉三郎 補綴
二、二人静(ふたりしずか)
静御前の霊 若菜摘 神職 | 玉三郎 児太郎 彦三郎 |
台風で流れたので、夜の部だけでもと、歌舞伎座へ。
三人吉三、お坊を演じている松也がお嬢を。口跡は抜群だが、今日は声の調子がイマイチか。松緑は、和尚は当たり役になるかもしれないが、既に40代後半、渋さが出てきてもいい。変に貫禄が付く必要はないが。愛之助、先月の伊右衛門もそうだったが、今一つ印象が薄い、苦悩が今一つ伝わらない。
二人静、去年の幽玄よりは良いかもしれないが。ファンが見たいのは、玉三郎の歌舞伎舞踊であって、「能もどき舞」ではないのではないか。当然ながら動きは少ない。衣装からして動きを想定していない。三味線、琴が入る段階で、能ではない。