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Pretenderの備忘録

あの出来事

2019-11-21 21:59:08 | 芝居・ミュージカル・バレエ
新国立劇場 小劇場
作 デイヴィッド・グレッグ
翻訳 谷岡健彦
演出 瀬戸山美咲

出演 南 果歩 小久保寿人

あの出来事』合唱団(五十音順)
秋園美緒 あくはらりょうこ 石川佳代 カーレット・ルイス 笠原公一 かとうしんご 鹿沼玲奈 上村正子 木越 凌 岸本裕子 小口舞馨 小島義貴 櫻井太郎 桜庭由希 Sunny 白神晴代 菅原さおり 杉山奈穂子 鈴木里衣菜 武田知久 谷川美枝 富塚研二 中村湊人 松浦佳子 南舘優雄斗 柳内佑介 山口ルツコ 山本雅也 吉岡あきこ 吉野良祐

ピアノ:斎藤美香

重い芝居である。
南が、極限状態の人間を演じる。揺れ動く感情を見事に表現する。
小久保は、衣装を変えずに男女、様々な役を演じ、南と二人のセリフの応酬となる。小手先の器用さというよりも、しっかりと骨太の演技だ。
誰と誰の会話なのか、シチュエーションが分かりにくい芝居でもあるが、それがスリリングでもある。
人種の多様性、セクシャリティの多様性、等々、様々なテーマが散りばめられている。合唱が、音楽がそうした人の壁を取り払うという含意だろうか、効果的に用いられる。時に希望、時に鎮魂。
ラスト、希望で終わるか絶望で終わるか、固唾を飲んだ。
神が存在するというのが根底にあるのかもしれないが、人間に希望をみた。
コメント
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