座席半分だった。
斜めで正方形の舞台を置いて上演。
シンプルなセット、衣装はシンプルだが、やや変化がある。
現代的な音楽が流れる。
冒頭の45分は、ここに至る話。保元の乱、平治の乱、源平合戦等を、テンポよく、尖った感じで語っていく。
渡海屋、大物浦では、かなり歌舞伎の筋に沿ったものとはなる。
種明かし的な解説のセリフも少なくない。
最後の20分くらいが、今、木ノ下歌舞伎でこのテーマをやるメッセージなのだろう。
アングラ演劇の魂を持ちながら、古典をやるというチャレンジは面白い。が、歌舞伎の本作を観たことがない人はどう感じるのだろう。また、精一杯やっているのが伝わってくる役者は、何で判断すればいいのだろう。巧拙では判断しにくいのは間違いない。身体能力にしても、所作にしても、セリフ回しにしても、うーんと思ってしまうところはある。
いろいろと考えさせられた。
シアタートラム
作|竹田出雲・三好松洛・並木千柳
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監修・補綴|木ノ下裕一
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演出|多田淳之介[東京デスロック]
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監修・補綴|木ノ下裕一
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演出|多田淳之介[東京デスロック]
出演|
佐藤誠 大川潤子 立蔵葉子
夏目慎也 武谷公雄 佐山和泉 山本雅幸
三島景太 大石将弘
佐藤誠 大川潤子 立蔵葉子
夏目慎也 武谷公雄 佐山和泉 山本雅幸
三島景太 大石将弘