非常に面白かった。
最初にムーティーの解説がある。ヴェルディが体にしみこんでいるというか、イタリア人にとってのイタリアオペラという、文化的なDNAを感じる。同時に、イタリア的みたいな揶揄をジョークで使ったりする話術もある。
後半は、ムーティーがピアノを弾きながら、日本人若手歌手に対するマスタークラスみたいなもの。ヴェルディが演劇的ということは何度も言うのであるものの、非常に演劇的な指導をするのが印象に残る。同時に、楽譜を完璧に読み込んでいて、フォルテやピアニッシモを歌手が無視するとすぐに止めて修正する。ある意味、当たり前なのかもしれないけど、凄いと思った。なぜと考えさせ、ジョークも混ぜるし、褒めることも怠らない。素晴らしい指導、ムーティーのイメージが正直変わった。
こういう人たちとグローバルに日本人が競っていくのはなかなか大変だなあとつくづく思う。
東京文化会館からの配信
出演
お話:リッカルド・ムーティ(指揮者)
/他
/他
曲目
ヴェルディ:歌劇《マクベス》
※同時通訳付