清教徒

8割近く入っていただろうか、裏で二期会の魔笛をやっていたので、この入りは凄いと思った。二期会は何度か行っているが藤原は初めてかもしれない。

二十年近く前に、Metでフレミングで見たことがある。こんな演目やってたら、喉が持たないだろうなと感じた記憶がある。

上演機会も少なく、難しい演目に藤原が挑んだ。休憩二回を挟んで3時間半。セットも結構しっかり作りこんでおり、安っぽい感じがしない。

歌手陣も健闘。特に第一幕、第二幕はしっかりしていた。第三幕で、アルトゥーロが乱れ、二重唱でつられるようにエルヴィーラも乱れる場面が。アルトゥーロはなかなか立て直しに苦労している感じだった。やはり大変なチャレンジなんだろう。

新国立劇場　オペラパレス

指揮：柴田真郁
演出：松本重孝

●出演
エルヴィーラ：光岡暁恵
アルトゥーロ： 山本康寛
ジョルジョ：小野寺 光
リッカルド：井出壮志朗
ヴァルトン卿：安東玄人
ブルーノ：三浦大喜
エンリケッタ： 丸尾有香

合唱：藤原歌劇団合唱部／新国立劇場合唱団／二期会合唱団
管弦楽：東京フィルハーモニー交響楽団