三方一両損、大岡裁きを裏から見るような一ひねり。野田歌舞伎の鼠小僧の大岡を思い出す。これが枕で、カネがテーマと言うが、おそらく勘三郎の野田歌舞伎も談春は意識してたのではないか。大岡は三津五郎が演じていた。
髪結新三は、歌舞伎の方が面白いからここはやりませんとか、哲明さんがとかその父親の17世がとか出てきて、懐かしかった。歌舞伎と落語のつながりを感じる時間だった。こういうまとめ方をするんだと。
こはるは、幡随院長兵衛の話の頭を、マッチした話だと思う。これは歌舞伎だと吉右衛門と菊五郎だったなあ。。。
GWの最後に、芝居の香りのする談春のうまさを堪能。終演後、尾張屋で天せいろ、そしてお洒落なバーでひっかけて(笑)。
【会場】浅草公会堂
「三方一両損」 談春
「髪結新三・上」談春
「芝居の喧嘩」こはる
「髪結新三・下」談春
「髪結新三・上」談春
「芝居の喧嘩」こはる
「髪結新三・下」談春