一階も隅も後方も空いていた。バルコニーは左右3席づつしか入ってなかった。この劇場で初めてバルコニーで観たのだが、とても見やすくてビックリした。アトレの会員だと割引大きい代わりに座席指定ができないんだよなあ。
英国の若者を巡る教育についての芝居。なかなか重い。4人の息の詰まるようなやり取り。役者は緊張感、苛立ち、恐怖等々をうまく伝えている。演出はギリシャ悲劇から歌舞伎まで多才なKUNIOだが、テーブルの上のものを片付けるとか面白かったが、ぶっ飛んでるいつものらしさをさほど感じなく、オーソドックスだったのでは。他の演出を知らないが。
作者のインタビューを読むと「共感」がキーワードになっている。私は、寛容なリベラルと自認してきたが、今回は、そうでない自分がいた。松岡演じるダリルは、気の毒だと思うし、家庭や社会システムに問題はあると思うが、正直、でもこれはダメだろう、更正プログラムで隔離しなきゃ社会の脅威になると感じてしまった。風間演じるトムには何となく共感できるし、笠松演じるジョディも分かる。しかし、那須演じるリタの態度には苛立ちを感じてしまった。私も歳をとったということだろうか。
新国立劇場小劇場
作 ダンカン・マクミラン
翻訳 髙⽥曜⼦
演出・美術 杉原邦⽣
音楽 原口沙輔
風間俊介 松岡広大 笠松はる 那須佐代子
翻訳 髙⽥曜⼦
演出・美術 杉原邦⽣
音楽 原口沙輔
風間俊介 松岡広大 笠松はる 那須佐代子
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