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Pretenderの備忘録

影武者独眼竜

2012-10-26 23:33:40 | 芝居・ミュージカル・バレエ
シアターコクーン 1階J列5番

MAKIDAI、片岡愛之助/福田沙紀/山崎銀之丞/平沼紀久、秋山真太郎、
黒川恭佑、松本有樹純、高野 愛、杉山圭一、犬飼淳治、鈴木利典、上原健太、塚田知紀、
村井 亮、玄也、石井靖見、片岡愛一郎、横田晃大、飯塚大夢、深堀未来 吉森 巧
有森也実/KEIJI

観客はほとんど女性だった。
関係者席だったので、男性も多かったが。

芝居としては、苦笑せざるを得ない場面が多いけど、エンターテイメントとして良くできていると思う。
特に、EXILEファンにとってはたまらないのだろう。
ダンスが出てきたり、ジョークが出てきたり。
休憩なしで2時間以上だが、テンポが良くて、楽しめる。
特に殺陣が新しいものではないか。また、効果音と、動作がきれいに合っていて凄い。

芝居では愛之助がしっかりでリードだが、最後にみんなときちんと踊りこなしたのは驚いた。
歌が歌えれば、高麗屋の後継者としてミュージカルも十分できるだろう。

新しいエンターテイメントを感じた。
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笑う巨塔

2012-10-25 23:17:33 | 芝居・ミュージカル・バレエ
サンシャイン劇場 1階16列25番

東京セレソンデラックス2012年解散公演

宅間孝行
芦名星
斎藤工
松本明子
デビット伊東
藤吉久美子
駿河太郎
金田明夫

懐かしい笑いだった。
勘違いとドタバタ、でも暴力や下品さはない。
てんぷく劇場を観ているような。
ストーリーも一応あり、風刺も多少利いていて。

開演前からじゃんけんゲームみたいのやってて。
飲食している人はほとんどいなかったけど、認められてて。

楽しい空間でした。
最後が、大団円だともっと良かったかなあ。
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狂言ござる乃座

2012-10-24 23:42:10 | 能・狂言、文楽
国立能楽堂 中5列11番

舞囃子 班女  宝生和英
狂言 花子 行ノ形 野村萬斉 野村万作 三宅右近
狂言 茸 野村遼太 石田幸雄

花子の前段と言われる班女を最初に。チケットを買った際には知らなかったが、宗家が務められた。

続いて花子。
歌舞伎の身替座禅のもととなった花子を観たくて、二年前もチャンスを逃して、ようやく。
基本的に、歌舞伎はそのままこれを歌舞伎にしたような感じで、大きな違いというのはあまりない。
小姓がいて舞うとか、そもそも三味線等があるとかは異なるが。
今回は行ノ形、ということで衣装も狩衣ということで格が高いという。
歌舞伎よりも、夫の役割が大きく、妻や太郎冠者はそれほど出番がない。
萬斉は、声がいいので謡も響くし、舞も様になる。
妻に万作を迎え、味のある狂言となった。

茸は、面白かった。あれだけぞろぞろと演者が出てくる狂言は初めてみた。
後見を務める萬斉が、裕基くんを観る眼が厳しく、衣装のずれを直す等、していた。

チケットは多分売り切れだろう。ほとんどが女性。萬斉の人気だろう。
もう少し、男性ファンを増やしていかないと。
あと、国立能楽堂の男性トイレは広いなあと思うんだが、女性トイレは狭いのだろう、凄い行列ができる。

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エッグ

2012-10-23 23:37:38 | 芝居・ミュージカル・バレエ
東京芸術劇場 プレイハウス 1階B列17番 

色々な情報が詰まっていて、これは何のメタファーかというのを考えながらついて行くのが結構大変だった。
ここ数年、野田秀樹のメッセージは、かなりストレートになっているように思う。
昔は、もっと茶化すというか風刺を利かせるというか、そういうものだったが、最近は原爆や現代社会の病理を扱う中で、マジというかガチというかそういうのに近付いているような気がする。もちろん、笑える個所はあるんだが。

寺山修司へのオマージュというモチーフが持つ意味は今一つ、野田と結び付かない。
大きなテーマの一つは、731部隊を想像させられる満州における人体実験等。
中国との戦争、ヒトラーを彷彿とさせる秋山、歴史は忘却してしまえばよいという台詞等だ。
これと関連するが、もうひとつは、ロンドンオリンピックをヒントに、そして東京オリンピック招致への批判だとも思うが、スポーツにおける危険性のようなものだ。

こうした作品を、東京都の施設のこけら落しで二カ月やるというのは、野田の演劇人としての生き方をみたような気がする。
世代もあるだろうし、彼が頭が切れるということもあるが、今回、満州で妻夫木が発した台詞は非常に具体的で、メタファーも何もないストレートなものだ。
また、性差についても、皮肉がちりばめられている。

妻夫木は、いい役者になったなあと思った。
南へでは、蒼井優に食われた感があったが、今回は存在感がしっかりしていた。

深津は、ちょっとやせてしまってビックリ、長丁場の公演で声も痛めているように思う。ことさらにグロテスクな感じで演じていた。

仲村トオルは、あまりにマッチョでビックリした。どの芝居も同じような感じだが、それなりにいい味を出している。来年のオセロー、團十郎と比較されることになろうが、楽しみだ。

そのほか、橋爪、秋山、藤井、野田等、しっかり。

重いテーマだが、重くなりすぎず、茶化さず、わかりやすく見せようとの努力の跡がうかがわれる作品。上演時間が最初の頃から伸びているように思うが。


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11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち

2012-10-22 22:18:25 | 映画
あの時代、こんなんだったんだなあと、40年前の実画像を挟みながらの展開に思う。
豊饒の海を読んでいて、いっちゃってると感じたのは私だけではないと思う。
そういう背景が、思想的なものを突き詰めすぎた結果、世の中とのかい離が大きくなり過ぎて破綻したのかなあと。

若松監督の遺作の前の作品となった。

寺島しのぶの最後のシーンがメッセージだろうが。。。

井浦は良く演じていたと思うが、サウナの場面があるのであれば、もっとマッチョに鍛えておくべきだったか。
満島は狂気が良く出ていた。しかし、鍛え方が足りない。

三島のファンたちはどう見るのだろうか。


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