第6回あべの歌舞伎 晴（そら）の会の告知
配信の告知
今から15年くらい前か、大阪の若手中心の平成若衆歌舞伎というのが、テアトル銀座にやってきた。
上方歌舞伎を絶やさないということで、大阪では勉強会が連綿と続いていて、それが文化になっているようだ。
現在は、晴の会がそうした役割を担っているのだろう。
パルコ劇場
- 作・演出三谷幸喜
- 出演大泉洋 山本耕史 竜星涼 栗原英雄 藤井隆
濱田龍臣 小澤雄太 まりゑ 相島一之 浅野和之 辻萬長
入り口で検温と消毒。座席は市松模様。今回第二クール。三つに分けて販売。どこかで人数を増やせたらということだろう。
コロナ前の前売りチケットで入手したものは当然全てキャンセルとなり、第一クールは抽選で外れて、第二クールで当たった。
オリジナル作品で、名前はみんなロシアっぽい感じ。
距離を取ってということであるが、それほど不自然な感じがしない。
当初はどういう話だったのだろう。今回は、コロナということで、観客がいて演じるということが劇中でも重要なテーマになっている。舞台回しとして、自由がないということが背景にある。
山本は途中、笑いを堪えられなくなったり。役者がこの環境で楽しく演じられれば良いと思う。
ストーリーはなんとなく、予想がついて。大きな山場があるという感じでもなく、笑って終わりでもなく。劇中劇で役者のうまさが垣間見れるみたいな仕掛け。
正直、特別素晴らしい作品に仕上がっているとは言えない。
この時代に無事に幕を開けられたことは記憶に残るだろう。
第26回稚魚の会、歌舞伎会合同公演のおしらせ
研修出身者の若手中心の稚魚の会、直接入門の歌舞伎会の合同発表会。
修善寺物語
茶壷
傾城反魂香
こういうのも入れていって、歌舞伎ましょうの充実がなると思う
挨拶 勘九郎 七之助
お祭り 勘九郎 七之助 勘太郎 長三郎 鶴松 いてう
中村屋ヒストリー
芸談 勘九郎 七之助 勘太郎 長三郎
2時間近くの配信。
お祭りは、何かからの復帰の時の歌舞伎の演目。勘三郎も一度、病から復帰したときはそうだったし、昔の孝夫さんもそうだった。七之助の芸者と、子供たちが一生懸命面を付けたり、そして、弟子の二人も頑張った。
中村屋ヒストリーは、過去のフジの映像からだろう。懐かしいものがたくさんで良かった。私は勘三郎のファンだったし、平成中村座もコクーンも毎回見ていた。だけど、もうそろそろ勘三郎が亡くなって八年、勘三郎は偉大であることは変わらないが、兄弟二人を前面に出して勝負するタイミングに差し掛かっている気がする。
最後に芸談。メッセージの質問への回答も含め。途中で子供たちも参加。
勘三郎が生きていたらどんな企画を打ってきたかなと思うことはある。
まあ楽しく観ることができた。映像ゆえの斬新なカメラワークとか今後の進化を期待したい。
松本幸四郎
中村雀右衛門
市川猿弥
松本幸四郎（初世松本白鸚）
七段目。
口上人形に、狂言回しの役割を持たせる。
なかなか実際の七段目を観ていないと、理解が難しいかもしれない。
鏡の場面もないし、斧九大夫のくだりもわかりにくい。
まあ、物理的な制約もあるし、時間を短縮するのだから、脚本を変更することは良いのだが。
雀右衛門はアップで映すと、年齢を感じる。
幸四郎の平右衛門は健闘。大星よりも合っているかも。
祖父の初世白鸚の大星の画像を使ってのラストシーン。
新しい可能性を感じさせる取組みではあった。
