RONDE -そして、時はめぐる-

このホールは初めて。客席200くらいで、急勾配なのが、かなりの人が舞台を見下ろす感じになるか。音響はちょっと残念。照明も限界がある感じ。

客層は終演時に、出演者と会われる方はお待ちくださいとのアナウンスで、立ち上がる人がパラパラだったので、関係者が多いのだろう。でも全公演で1200人だから大したものだ。

創作ダンスは、金森穣や勅使河原、その他を観てきたので、ダンサーの運動能力と、肉体美と考えていた。しかし、衣装が結構色々で、肉体美はわからないし、高い運動能力を求められる部分も少ない。

人が多過ぎるように感じてしまう振り付けも多い。舞台が小さいということだろう。

リベルタンゴ、歌詞付きはどうか。他にも歌詞のある曲はあったが、特に気になった。

池袋シアターグリーン　Big Tree Theater

はなまるCreation

音楽学への招待

沼野雄司　春秋社2022

音楽史学、音楽心理学、音楽解釈学、音楽社会学、音楽民族学、音楽美学、音楽政治学という分類に沿ったそれぞれの事象の解説で、結構面白い。音楽解釈学のイメージが強いがそれだけではないことが解る。p10に年代ミス表記、1976ではなく、1876。作者の柔軟な知性が楽しい。

サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン クロンベルク・アカデミー日本ツアー Ⅰ ～世界の若きソリストと第一線の指導者たち

世代を超えたメンバーが集まる室内楽、チェンバーガーデンならでは。

ドホナーニは隙がない。シェーンベルグは情感たっぷりに。そしてドヴォルザークはドラマチックに。客席に堤先生、今井先生、今回出演していない堀米先生他。

ブルーローズ

出演

［講師］
ヴァイオリン：ミハエラ・マルティン
チェロ：フランス・ヘルメルソン
［卒業生］
ヴァイオリン：大江馨／毛利文香
チェロ：宮田大
［在校生］
ヴィオラ：ハヤン・パク／サラ・フェランデス
チェロ：アレクサンダー・ヴァレンベルク
ピアノ：ユリアス・アザル

曲目

ドホナーニ：セレナード ハ長調 作品10
シェーンベルク：『浄められた夜』作品4
ドヴォルジャーク：ピアノ五重奏曲第2番 イ長調 作品81

新ハムレット

ハムレットを焼き直した太宰の作品をさらに現代風に演出。中高と私も太宰に嵌り、長編はすべて読んだつもりでいたが、これは読んでなかったか途中で挫折したかのようだ。太宰の作品がどう料理されているかはわからない。ラップを入れたりかなり今風ではある。舞台はシンプルで、傾斜があり、不安定な感じ。シェイクスピアとはいろいろな重要な部分で異なる、なぜ太宰はこうしたのかを考えてしまう。

役者はそれぞれ存在感。木村は舞台映えするし、セリフ回しも良い。島崎は、存在感はあるが、オフィーリアではない。加藤は喜劇の狂言回しで、これは演出の意図か。池田はコミカルな部分も、シリアスな部分も流石。平田が弱く狡猾な雰囲気を上手く出す。松下は迫力満点。舞台でのこういう役は良いのかもしれない。

PARCO劇場

太宰治（新潮文庫刊『新ハムレット』より）

上演台本・演出　五戸真理枝

出演　木村達成　島崎遥香　加藤諒　駒井健介／池田成志　松下由樹　平田満

ボブ・ディラン

北中正和著　2023

ディランの軌跡を彼のアルバム、著書等を辿って、コンパクトに良くまとまっている。非常に参考になった。

今年のコンサートに行ったが、もっと前から行っていたら、もう行かなかったかもしれないし、毎回行っていたかもしれない。コンサート前に読んでいても、それでどうということもなかったとは思う。それだけ彼は偉大ということなのだろう。