徒然写真帳

郡上でX人で始めたブログです。管理人の転居により、下呂、美濃、岐阜、恵那、下呂を経て一宮発のブログに!

ワラビ小屋

2012-10-14 22:26:37 | Weblog
 先月の末に、訪れた飛騨の里の色々な展示は私の好奇心をくすぐるものが多かったのですが、その中の一つがワラビ小屋です。
 ワラビ小屋を再現した建物の中に立ち入り、展示を見ていたら、見覚えのあるものが!何かというと斐太後風土記に書かれていたワラビ小屋の絵図。
 ワラビ小屋に限らず、飛騨の里の展示の中で斐太後風土記の記述をいくつか見ていたので、やはり飛騨の歴史や民俗を語る上で斐太後風土記は欠かせない存在なのだということを改め実感しました。
 ワラビ小屋はワラビ粉をとるための小屋で飛騨では益田郡阿多ノ郷(現在の高山市高根町、朝日町、久々野町の一部)と吉城郡高原郷(現在の飛騨市神岡町山之村の近辺が多かったようです)。
 斐太後風土記では阿多ノ郷のところに書かれていましたのでワラビ粉の飛騨での最大の山地は阿多ノ郷であったようです。
 実際に阿多ノ郷の村々の産物を見るとワラビ粉が書かれているので、ワラビ粉の産地であったことが伺えます。
 ワラビ粉の採取は山に作られた小屋で行われ、雪解け直後から稗の植え付けの頃までと、秋の農作物の収穫後から雪が積もるまでの2回であったということ。
 阿多ノ郷は耕作地が狭くワラビ粉は他国へ売り出す換金し食料を得たことが読み取れます。
 また、ワラビ粉を作るのは女仕事で、男は官材を切り出すことで生計をたてていたと書かれ、ワラビ粉を採取するのは重労働であったこともわかります。
 斐太後風土記の記述を、ざっと要約すると、こんなところですが、私が注目したのは阿多ノ郷では馬の生産も行われていたことがわかります。
 ここからは私の空想ですが、馬はワラビを食べると中毒をおこしてしまいますので食べません。
 当然のごとく馬を放牧している草地ではワラビは増えてしまうので、良質な馬を生産しようとするとワラビを除去しないといけません。
 ただ、除去するだけでは、単なる重労働ですが、ワラビ粉を採取することで生活の糧としていなのではないだろうか?と思います。
 また、ワラビとは関係ありませんが、高山市高根町では、昔、ハシリドコロを生薬出荷していたことを聞いています。
 これも、毒があり馬は食べません。
 馬の生産とワラビ粉とハシリドコロの採取が私の頭の中でつながったのです。
 これは面白い仮説だ!と思っているのですが調べるすべが無い私は、ず~と仮説のままで終わりそう。
 ちゃんと調べてみると面白いな~と思っている管理人なのでした。
 あと、余談ですが、ワラビ小屋の壁と屋根にはサワグルミの樹皮、筧にはキハダが使われていたことも興味深いですね。
 ここまで書いてしまうと、話が逸れますので別の機会として終わりにしたいと思います。(管理人)


                       飛騨の里の展示
                      


                      斐太後風土記の絵図
                      


                      ワラビ粉生産の記述
                      



                      



<番外編、ハシリドコロの記事へ「ロート草はハシリドコロ」>                        
                     



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私がブログを続ける理由

2012-10-14 20:36:09 | Weblog
 私の知り合いで、徒然写真帳を読んでくれそうだな?と思う人ににはブログやっています。「徒然写真帳」で検索すればヒットするから見てください。
 と言っているため少しづつですが定期的に見てくれる人が増えていることもあり。
 「よく続きますね」と言われることが次第に増加中。
 他人から見ると異常と写るようです?
 聞かれると独り身の夜の楽しみと言ったりしていますが、自分なりに続けている理由があります。

 第1 日記の変わり
   どこかへ出かけたりした時の記録となる。
   結構ありがたい。花情報や紅葉情報なんかはブログを振り返ると結構楽しいですね。
   若かりし頃、日記をつけてやる!と意気込んで三日坊主となっていた私ですが何故かブログは続く。
   時折、gooのブログの検索機能で振り返ると面白いものです。

 第2 森の案内人としてのスキル維持
   一応、森林インストラクターであるのですが、周囲でプロ志向の人やNPO等の団体を立ち上げ積極的に取り組んでいる人
  が多くなっていることもあり、個人的な楽しみでの活動を控えています。
   自分で言うのも何ですが、数年前までは積極的に活動していたこともあり、今でも時折、ご指名で依頼があることがあり
  ます。
   この時は、私でなければ駄目!という依頼か、昔から親交のある人からの依頼以外は断っていますので、森を案内する回
  数は、年に数回程度ですので、今のペースでいるとスキルが落ちてしまう・・・
   せっかく身につけたスキルを落とすのも嫌なので、私が案内する時の引き出しの数を維持、または増やすことも目的に継
  続してブログをやっています。
   時折、書く小難しい内容の記事が、それですね!
   と格好つけのようなことを書きましたが、案内する回数を減らしたことにより自分の楽しみだけで歩くことの楽しさに目
  覚めてしまったので最近では必要以上に森の案内なんかやりたくない!と思ったりすることも。


 まぁ、仕事で2年(今はやってません)、徒然写真帳を4年半、通算で6年半ブログをやっていますが、自分でも続くことが不思議なんですね~(笑)
 何かの、きっかけで終了してしまうかもしれませんが・・・
 当初の目的である仲間内で、お気に入りの写真を紹介しあうブログのままだったら、こうはならなかったでしょうけど。
 あと、純粋にネット上で徒然写真帳を知り定期的に見ていただいている数少ない方には、どうでもいいことですが。(管理人)
   



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マンネンスギ

2012-10-14 20:34:01 | Weblog
 薄暗く、湿り気のある腐食層が厚く堆積したところで見かけることが多いマンネンスギ。
 私の出歩くところでは普通に見ることができるシダ植物の一種です。
 先日、赤沼田の天保林を歩いていたらマンネンスギに胞子嚢穂がついているのを見かけ写真を撮りました。
 今まで漫然と見ていたこともあり胞子嚢穂がつくのが10月上旬という意識が無かったこともあり新鮮です。
 名の由来は常緑でスギの幼木に似ているということだそうです。
 そういう話を聞いてスギの幼木と見比べるのですが似ているといえば似ているし、似ていないいえば似ていない。
 微妙なんです。
 仲間としては以前、徒然写真帳で紹介したヒカゲノカズラです。
 図鑑でマンネンスギがヒカゲノカズラ属ということを知っていたので近縁種なんだ!と思っていたところですが、先日、胞子嚢穂を見て確信しました。
 マンネンスギとヒカゲノカズラの胞子嚢穂を比べると似ている。
 やっぱり近縁種なんだなと思ったのでした。
 近縁のヒカゲノカズラの胞子は石松子(せきしょうし)という生薬になることから薬草に関心のある私にとって関心を引く存在なのですがマンネンスギは・・・。
 胞子嚢穂をじっくり観察しなければ徒然写真帳のネタとはならかったことでしょう。(管理人)


<過去に書いたヒカゲノカズラの記事>


                           胞子嚢穂のついたマンネンスギ                         
                           


                           9月末のマンネンスギ。あまり特徴的な形じゃないですが
                           



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