義妹に、『風光る」は春の季語、「風薫る」は初夏の季語なんだと教えてもらいました。
ああ、なるほどね。何となくわかるような気がする。それじゃあ、「風光る」は立夏までにアップしなきゃあ。
「風光る」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/66/d5cf2cdf943db1f30eaf97398f3abff4.jpg)
今年の春の県展に出品した作品です。鏡なので、どう工夫しても家の中の変なものが写っちゃう。パソコンの画像処理でなんとかならないかとあれこれいじってみたけど、どうにもすることができないうちにもう立夏が過ぎちゃった(今年は5月5日だったらしい)。
この作品、昨年の春のリベンジというか・・・いやちがう。
リメイクというか・・・それともちがう。
強いて言えば、革の有効活用か?
これ、去年の春、モンステラの葉の下図を写しただけで行方不明になった革なんです。
白くなめした牛革で、家の中もアトリエも、教室も何度も探しましたが出てこなくて、改めて取り寄せる時間もなく しかたなく手持ちのヌメ革で染めました。
ヌメ革は、よく見かけるベージュの色のついてない革で、使い込むほどに飴色に変色してつやが出てきます。 これを染めるとやや渋い色合いになります。それに対し白牛は真っ白になめしており、変色や退色が少なく、透明感のある染め上がりになります。
すでに白牛で染めていた花と、ヌメ革で染めた葉。 調和がとれるはずもなく、作品は大失敗に終わりました。
そして、行方不明の革は、県展が終わってから教室の片隅から出てきました。
もう遅い!![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyob_hat.gif)
この革を捨てるにはもったいない、でも、葉の形が写った革など、何にも使えない・・・・・どう活用すべきか。
1年考えました。
そうだ、鏡にしよう! 葉っぱを切り抜いて重ねれば、多少無駄になる部分はできるけれど最小限の無駄でとどめることができます。
鏡屋さんで、20号のパネルに鏡を張ってもらい
額縁は木を土台にして革で作ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/77/07994bdd2d8faae98438c3339f609a84.jpg)
内側に溝を切って、鏡にかぶせるようにしました。これに白く染めた革をくるんで額縁のようにするのです。ちなみに、この革は、造花用に買っていた白牛の薄い革を使いました。
さて、染めるのはともかく、複雑な形の葉を切り抜くのはなかなか困難でした。
鏡には貼り付けた革の裏側も映るんですね。ですから、裏全体に深い青緑の革をはってあります。厚さ3ミリにもなる革の切りにくいこと。
おまけに切り口が磨いても磨いてもきれいにならないし、表裏貼り合わせた革の間からボンドがはみ出すと、そこだけ色がつかず白っぽくなるし・・・
でも、そのおかげで、見る角度によって、葉が何枚も重なってるような効果がでました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/9f/b05dbe238871c2e93e0f2567bd3789b1.jpg)
さて、問題は題です。なにしろ、革をむだにしないためにだけ作ったものですから、テーマも何もあったものじゃない。
またまた考えました。今度は2日間。
仕上げに色止めのバインダーをスプレーして、革の保護のためにラッカーをスプレーしたら、
あら~、葉っぱがつやつやと光ってる。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyob_eye.gif)
本物のモンステラも葉っぱにつやがあってきれいなんですよね。
ふいに、「風光る」という言葉が浮かびました。 季語だったなんて知らなかったけど、どこかでこのフレーズを目にしたか聞いたことがあったのか。
風光るにしてはちょっと葉っぱに動きがないけど、まあいいか。今回は、多分1万円近くはする革を無駄にせずに済んだことで満足しています。
本当の「風光る」光景というのは、こんなのかなあ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/b9/869abb734beb44b8d92bddca0e5cd899.jpg)
柿畑の新芽も日に日に緑濃くなって、きらきらと光っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/e6/c4adc2b3de856057f7ce4abd3f780d3d.jpg)
そして、山のふもとに見つけたこいのぼり
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/80/e2770aef7b7d86bf181e6672d40bfb12.jpg)
過疎の進む山間の集落で、ここに男の子あり、と言うかのように誇らしげに風に翻っていました。
ああ、なるほどね。何となくわかるような気がする。それじゃあ、「風光る」は立夏までにアップしなきゃあ。
「風光る」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/66/d5cf2cdf943db1f30eaf97398f3abff4.jpg)
今年の春の県展に出品した作品です。鏡なので、どう工夫しても家の中の変なものが写っちゃう。パソコンの画像処理でなんとかならないかとあれこれいじってみたけど、どうにもすることができないうちにもう立夏が過ぎちゃった(今年は5月5日だったらしい)。
この作品、昨年の春のリベンジというか・・・いやちがう。
リメイクというか・・・それともちがう。
強いて言えば、革の有効活用か?
これ、去年の春、モンステラの葉の下図を写しただけで行方不明になった革なんです。
白くなめした牛革で、家の中もアトリエも、教室も何度も探しましたが出てこなくて、改めて取り寄せる時間もなく しかたなく手持ちのヌメ革で染めました。
ヌメ革は、よく見かけるベージュの色のついてない革で、使い込むほどに飴色に変色してつやが出てきます。 これを染めるとやや渋い色合いになります。それに対し白牛は真っ白になめしており、変色や退色が少なく、透明感のある染め上がりになります。
すでに白牛で染めていた花と、ヌメ革で染めた葉。 調和がとれるはずもなく、作品は大失敗に終わりました。
そして、行方不明の革は、県展が終わってから教室の片隅から出てきました。
もう遅い!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyob_hat.gif)
この革を捨てるにはもったいない、でも、葉の形が写った革など、何にも使えない・・・・・どう活用すべきか。
1年考えました。
そうだ、鏡にしよう! 葉っぱを切り抜いて重ねれば、多少無駄になる部分はできるけれど最小限の無駄でとどめることができます。
鏡屋さんで、20号のパネルに鏡を張ってもらい
額縁は木を土台にして革で作ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/77/07994bdd2d8faae98438c3339f609a84.jpg)
内側に溝を切って、鏡にかぶせるようにしました。これに白く染めた革をくるんで額縁のようにするのです。ちなみに、この革は、造花用に買っていた白牛の薄い革を使いました。
さて、染めるのはともかく、複雑な形の葉を切り抜くのはなかなか困難でした。
鏡には貼り付けた革の裏側も映るんですね。ですから、裏全体に深い青緑の革をはってあります。厚さ3ミリにもなる革の切りにくいこと。
おまけに切り口が磨いても磨いてもきれいにならないし、表裏貼り合わせた革の間からボンドがはみ出すと、そこだけ色がつかず白っぽくなるし・・・
でも、そのおかげで、見る角度によって、葉が何枚も重なってるような効果がでました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/9f/b05dbe238871c2e93e0f2567bd3789b1.jpg)
さて、問題は題です。なにしろ、革をむだにしないためにだけ作ったものですから、テーマも何もあったものじゃない。
またまた考えました。今度は2日間。
仕上げに色止めのバインダーをスプレーして、革の保護のためにラッカーをスプレーしたら、
あら~、葉っぱがつやつやと光ってる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyob_eye.gif)
本物のモンステラも葉っぱにつやがあってきれいなんですよね。
ふいに、「風光る」という言葉が浮かびました。 季語だったなんて知らなかったけど、どこかでこのフレーズを目にしたか聞いたことがあったのか。
風光るにしてはちょっと葉っぱに動きがないけど、まあいいか。今回は、多分1万円近くはする革を無駄にせずに済んだことで満足しています。
本当の「風光る」光景というのは、こんなのかなあ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/b9/869abb734beb44b8d92bddca0e5cd899.jpg)
柿畑の新芽も日に日に緑濃くなって、きらきらと光っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/e6/c4adc2b3de856057f7ce4abd3f780d3d.jpg)
そして、山のふもとに見つけたこいのぼり
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/80/e2770aef7b7d86bf181e6672d40bfb12.jpg)
過疎の進む山間の集落で、ここに男の子あり、と言うかのように誇らしげに風に翻っていました。