あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

川流れ

2016-09-11 20:53:51 | くらし
 生き物探検に参加申し込みをしたぶじこが、「午前中の川流れにも参加する」と、言い出しました。

 川流れ? なんじゃらほい。最近キャニオニングとやらが人気だそうですが、鞍瀬川はそんなことができる川ではない。
 カッパの川流れ? いや、意味が違うし・・・(その道の上手ものでも失敗すると言うこと=猿も木から落ちる)それに、カッパもおぼれるほどの水量があるとも思えません。なんせ今年は雨が降りませんでしたから。

 「おもしろそうだから申し込んだ」そうです。「ばあちゃんは、バスの中でウマオと待ちよって」ということらしいです。

 さて、川流れ当日
 集合場所の公民館ではすでに人が集まってお支度をしていました。親子ペア10組限定のイベントです。トラオのような幼児はほかには一人だけ。
 トラオも泳げないカッパになります。

 ウエットスーツのズボンをはいて

 頭に お皿(ヘルメット)を乗っけて



 背中に甲羅(ライフジャケット)をしょって(子どもはひもをまたにくぐらせて脱げないように)



 全く泳げない、川に入ったら流れるしかないトラオカッパです。緊張しまくっています。インストラクターのお兄さんの話しかけにも応えることができません。

 このインストラクター、東京から来られたんですって。



 山の川遊びを東京の人に教えてもらう なんじゃらほい。

 始めに全員集合してお話がありました。川で命をなくさないために大切な三つのこと

1 ライフジャケット
2 足ー脱げない靴(マリンシューズのような)手は怪我をしても自力で帰れるが、足を怪我したら 自力どころか周りの大人でも助けてあげることは難しいから。
3 何だと思いますか? 
この問いかけにみんなが沈黙していたそのとき、トラオが突然
「ヘルメット!」と叫びました。

 おお!

 一瞬、このちびにやられた、これが正解だ、とみんな思ったに違いありません。
 残念ながらヘルメットは4番目くらいかな?もっと大事なことは、「天候に注意する」ということでした。上流の大雨は鉄砲水を呼び起こします。西条市民なら数年前の悲しい水の事故を思い浮かべたはずです。

 午前10時、いよいよバスに乗って上流へ向かいます。といっても公民館から1キロも離れていない場所です。それでもリタイアした人のためにバスをチャーターするのだそうです。わたしとウマオも乗せてもらいます。

 スタート地点の川はかなり下の方。道からは見えません。



 急な斜面を下りていきます。



 川に着きました。

 

 おお、浮かぶだけの水がありました。一緒に乗ってきたお世話の女性の話では、去年より50センチくらい川が浅いそうです。流れずに歩かなければならないところも多そうです。



 ウマオとわたしは再びバスの中。要所要所で運転手さんがバスを止めてくれましたので、降りて上から様子を見ていました。

 深い淵のところで飛び込みをするみたいです。
 臆病者のトラオにできるか?
 するみたいですねえ。



 飛び込んだ!わりと躊躇なく。



 2回目も平気で飛び込んでいます。ところが、3回目になってようやく怖さに気づいたらしい。何度かトライしていましたが、結局リタイアしたようです。



 なんじゃらほい。心より先に手足の動くトラオらしい行動でした。

 それを見届けて再びバスに。


 美しい景色です。川面を見たところ、浮かんでいる落ち葉がほとんど動きません。水がよどんでいるのかしら。これでは歩きと泳ぎとで下ってくるしかなさそうです。トラオは多分犬かき。時間がかかるでしょうねえ。


 ウマオは退屈し始めました。道でドングリを拾ったり、セミを探したりしてなんとか時間をつぶしましたが、一行はなかなかやってきてくれません。わざわざバス代払って暇をつぶしているわたしとウマオ。まったくいろんなことが何じゃらほいの一日です。


 ここ、ドングリと言うよりシイのみではないかと思うのですが、まだ青いのがたくさん落ちていました。

 この下の飛び込みスポットではトラオは低い場所からトライしたようですが、できたかな?木が邪魔をして見えませんでした。
 
 ようやくゴールの天然プールにたどり着いたときには、時刻は12時半。やはり大幅に遅れたようです。着替えをして、お弁当を食べて、13時から生き物探検なんだけど・・・



 それでもお弁当を食べながら聞いたところでは、ぶじこもトラオも十二分に楽しんだようでした。朝声をかけてくれたインストラクターのみかんさんにはいっぱい遊んでもらってお世話になったそうで、トラオはすっかりファンになったみたい。あこがれの大人がいるっていいことよねえ、とぶじこもわたしもうれしかったです。

 おまけの話

 その日、トラオはバアーッとアトピーがひどくなりまして、夕方うちに来たときは体中をぼりぼり掻いておりました。いそいでシャワー(うちのは井戸水で塩素無し)をあびさせてかゆみは治まったようです。
 薬をもらうためにかかりつけの小児科に行って、「ウエットスーツ着せて・・・・」と言ったとたん、子どもには大変優しく親には大変厳しい先生の導火線に火がつきました。
 「アトピーの子にウエットスーツを着せるなんて」
 導火線に火がついただけではひるむぶじこではないので
 「先生、違うんです。これこれこういう体験をして・・・」
 導火線の火は消えました。それどころか
 「おお。それはええ経験をした。」と手のひらを返したような賞賛の言葉。なんじゃらほい。 
コメント (5)
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