あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

たのもさん

2016-09-22 20:24:48 | くらし
 先週、風邪を引いて外へ出なかった間に、彼岸花が咲き出しました。その向こうにはきれいに穂が出そろった田んぼが広がっています。



 彼岸花のみだれに、わずかに台風の風の痕跡が



 石鎚山に守られたこの地方では、台風もこの程度ですみます。ありがたいことです。
 被害の大きかった地方の皆様には心からお見舞い申し上げます。

 台風といえば、先月、川下りの翌日から旅した台湾、それも高雄のほうはすさまじい雨風だったようです。高雄は数年前の台風の被害がまだ残っていて、ぼろぼろの建物があちこちに見られました。さらに今回の台風。台湾の人たちの困窮を思うと、心が痛みます。それと同時に、無謀にも台風の多いこの時期に行ったにもかかわらず晴天に恵まれた自分の幸運を感謝しています。
 が、旅行記を書く前に、9月の話題を遅くならないうちにUPしておきますね。

 たのもさん
 いったい何のことでしょう。

 

 こんなのです。先日、保育所で、祖父母の参観日をかねてたのもさんづくりが行われ、わたしも参加してきました。

 材料は米粉。これを蒸して粘土のようになったものでお供え物を作ります。それを神棚に供えて今年の豊作をお願いするのです。おそらく「お頼みもうします」から来た言葉だと思いますが、わたしの育った中予にこの風習はありませんでした。
 昔は、どの家でもしていたそうですが、今ではその風習はすたれて、学校や子ども会などが老人クラブなどと連携してその習慣を継承しています。
 
 人型。「つまみだのも」といって、ねんどのかたまりから頭と手の部分をひねりだします。かさをかぶって踊っている人のように見えます。これをお盆の周りにぐるっと並べるそうなのですが、



 5歳児と2歳児相手ではなかなかね~ 3体だけつくってあとは粘土遊びです。
 そうそう、南天の枝などに米粉をくっつけて花が咲いたようにするのも定番ですね。

 あとは、花とか
 

 白の花ートラオ作。 ピンクの花ーウマオ作。わたしが椿の葉をつけてやりました。

 本来は野菜なども作るそうですが、



 すいか、にんじん、ソフトクリーム、たこ、トラオ作の魚(シーラカンスみたいでおもしろい)

 ちょっとお団子が固くてしかも表面が乾いてきてなかなか上手く作れませんでした。わたしの制作意欲もいまいち。

 それから長寿のシンボル鶴亀とか、おめでたい鯛とか。その代わりにほかの生き物を



 手前の二つは孫たちの作ったヘビ。細長くするのでさえむずかしそうですねえ。家でももう少し粘土遊びをさせた方がいいんじゃないかしら。目玉にはフウセンカズラの種を使っています。
 この種がなかなかよくて、ぞうさんの目がとても優しい目になりました。

 と、こんな具合につくって、一晩神様に供えて、翌日乾いたのを焼いて砂糖醤油をつけて食べたんだそうです。
 「そうです」というのは、このたのもさん、小さい手でしっかりこねこねしたあげくの作品だもので、一日おくと早くもかびが・・・
 昨年は上手く乾いたのでみんなで焼いて食べました。あられのようにこうばしくてなかなかおいしいんですよ。でも、若い保育士さんたち、これが食べられるものとは知らなかったようです。まして米粉を蒸したもので、その場で食べても害がないものだということも。
 農村だけに残るこの行事、経済効果を期待できない行事というのはすたれていくんですよねえ。ハローウィンなんていうのがやたらと広がっているのに。
  
コメント (4)
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