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あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

モクレンが、咲いちゃった

2021-03-14 10:57:46 | 植物

 3月11日ー

 あれから10年たつんですねぇ。

 革に木蓮の花を描きながら、あの日のことを思い出していました。あの日、東京で経験したこと、出会った人たち。

 バスガイドさんは宮城県出身でした。いまどき珍しいほどのピュアで責任感の強いすてきなお嬢さんでしたが、ご家族は無事だったかしら。実家は海辺ではないと言っていた気もするのですがすでに記憶は曖昧です。どうか幸せに暮らしていますように。

 乳幼児には不似合いなパブでであったあの赤ちゃん、多分トラオと同じくらいの歳のはず。元気に大きくなっていますように。

 一人頭を垂れてモクレンの枝を描きながら

 
      

 これが完成形ではありませんので念のため。

 市の防災放送で、犠牲者への黙祷を呼びかけていたけれど、わたしはわたしなりに、記憶の細い糸につながる人たちをたぐりよせて、生きて今にいたる人たちの幸せを祈りました。 

 県展に出品する作品はモクレンをテーマにしようと決めて,東温市にある森の交流センターへ見に行ったのは2月の終わり頃。

 モクレンはまだ堅いつぼみでした。



 一部ふくらんだつぼみはあったけど。



 この枝振りがおもしろくて、花開く前のモクレンを描くことにしました。題は・・・そうねえ

「春を待つ」

 でどうかな。

 構図にずいぶん悩んでいったん描いた下図をはじめっからやり直したりして、その間どんどん暖かくなっていって、わたしの目につくところのモクレンは次々と花開いてしまいました。

 ハクモクレンはモクレン(シモクレン)よりちょっと咲くのが早いです。

  山の方にある大木のモクレン。

 



 お家の人に会えたときは許しを得てお庭まで入らせてもらって撮るのですがこの日は遠くからだけ。

 ちょうどコブシが満開で、白ピンクが美しい

 



 モクレンもコブシも広い場所でのびのびと枝を広げたらこんなに大きくなります。モクレンの本当の魅力はこの壮大な姿にあるとわたしはいつも思います。

 ちょっとはなれたところにあるシモクレンはまだ木が小さく花付もまばらだけど、赤紫の花びらが見えていました。色つけの参考につぼみだけを写してきました。





 我が家にもシモクレンはあるのですけどね。




 鳥のふんだらけ。モデルさんにはなれません。

 となりにきゅうきゅうに混み合って伸びているハクモクレンもいっぱいに花をつけています。

 



 そして20日ぶりくらいに森の交流センターに寄ったら









 これじゃつぼみだけを描くことはできないなあ、と花を描き足しました。

 一気に春になりました。題を変えなきゃ。

  

 

 

 

 

コメント (2)
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