と~ま君の部屋

楽しい老後を送りたいとやっています。所詮人生回り道。修士(人間学、仏教学)。ぼけ防止・脳のリハビリでやってるブログです。

「本を読む本」という本

2009年04月24日 00時11分41秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
 「本を読む本」という本(文語文法の活用みたいですね)を一昨日千葉で買ったので、帰りの電車の中で読了していろいろ考えるところがありました。

 1940年に初版がでて以来、読書術の古典として世界的にベストセラーになった本です。内容は書物をどう理解し、知識を自分のものとして獲得していくかの方法論を体系的に述べています。

 読書には4つのレベルがあるという。

1 初級読書(Elementary Reading)
  「その本は何を述べているか」を理解する読書

2 点検読書(Inspectional Reading)
  系統立てて拾い読みする読書

3 分析読書(Analytical Reading)
  系統立てて質問をする積極的読書。著者との対話型の読書。

4 シントピカル読書(Syntopical Reading)
  ひとつの主題について何冊もの本を比較読書し、客観理解をすすめる。
  書かれていない主題をも発見する究極の読書。

 非常に参考になります。
 本はやはり自分で買わないと、書き込みができません。
 図書館の本に書き込んではいけません。
 わたくしも電車の中で、3色ボールペンで染めるように書き込んでしまいました。楽しいものです。

 古典的な本であるのに、意外にも速読、とばし読みも勧めておられる。
 そして、表紙の裏に、どんな本も2行くらいに要約してみなさいと言われています。
 アダムスミス「諸国民の富」、アリストテレス「倫理学」、ヘロドトス「歴史」などの古典の読み方には実に目から鱗。カントの「純粋理性批判」の読み方もこれはなかなかのもの。今まで苦労して読んできたのはなんだったろうかと反省いたしました。

 最初から情報カードをとったり、ノートにまとめながらだと、鈍才のわたくしなどは、次から次へと忘れてしまいます。最近は特にその傾向が激しくて、いけません。ドストエフスキーなどは長編が多いから、まさに四苦八苦。もっとも、好きだから苦にもならなかったですが。

 受験勉強は、目的が合格にありますから、あまり考えなくてもいい傾向を有します。要するに問題が解ければいい。というようなことを山本七平先生が言われている。「指導者の条件」という本に書いてあったのを思い出して、考えることができるために、今、受験勉強をしているとすべきなのだなぁと思った次第です。

 大学に入れば、徹底的に知的体験をやっていただきたい。教養を身につけていただきたい。

 そのための基礎勉強を、今やっているのですから。


 頑張りなさいませ。
コメント
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光こそ、すべての源という気がするのだが

柔道をやると~ま君

サンスクリット般若心経

高齢\(^_^)/