と~ま君の部屋

楽しい老後を送りたいとやっています。所詮人生回り道。修士(人間学、仏教学)。ぼけ防止・脳のリハビリでやってるブログです。

今日で3学期も

2011年03月24日 23時17分16秒 | 先公ごっこ2008年から2012年

◎以下は、今日の終業式でほとんどアドリブで話をした内容です。レジメを用意して各クラスには配布したのですが。ですから、自分の記憶用にここに遺しておきます。自画自賛だと笑われますが、なかなか気合いが入りましたので。ホントに。








・今学期が今日で終わった。大震災があって、実に激動の3月を過ごしている。これは現在進行形であるのが、なんとも痛ましい。ほんとうに、被災された生徒・保護者がいるからこそ痛ましいのである。心底より、お見舞い申し上げる。


・終業式では、さきほど黙祷から始めた。わたしも諸君たちも心から祈りを捧げた。本校は銚子にある。銚子も、隣の町である旭市も被災している。しかも旭市では亡くなった方もずいぶんおられる。全国的な報道はあまりなされないが、旭市の状態も凄いのである。先日、飯岡中学区、旭1中学区の知人を訪ね、お見舞いに参上した。海岸線近くでは、軽トラックが逆さになって田んぼに突き刺さっていた。なんとも痛ましい状況だった。俄然とした。

・今日の終業式では、レジメと違って、方丈記から入る。鴨長明は、方丈記の書かれた時代に大地震に遭遇している。法勝寺の大破、宇治川の橋の落下などを書いている。そこから紹介する。入試等では方丈記も登場する。しかし、作者鴨長明は出家した。そのこと自体は、現実問題として大震災を経験しているわれわれにとって首肯できることではない。

・今回の大震災のわれわれは語り部となろう。わたしは資料も、動画も、全部PDFにしている。永久に語り部となって、次世代に伝えなければならないのだ。そういう使命をわれわれは持っている。そのための資料である。DVDでも保管できる。そして、危機管理として伝えていかなければならないのだ。そうでなくては亡くなった方々にまことに申し訳ないではないか。

・次に、大自然の猛威について語ろう。古代の人類は、大自然の猛威の前にただただ恐れおののいているだけであった。だからそれを崇め、鎮魂の試みをした。しかし、自然にとってそのような人的営みはなんの変化ももたらさない。そこから人類は飛躍した。大自然の分析を始めたわけである。大自然の法則を考え始めた。そして、科学が生み出され、芸術が起こった。科学から哲学も生み出された。大学にも、そういう学問がある。ぜひ検討してみて欲しいと思う。

・哲学の分野では、古代ギリシアのミレトスのひとびとの挑戦がある。タレスという哲学者も登場する。また、中国では諸子百家。印度ではヴェーダ学派。言葉、ロゴスで徹底的に考えようとする人類が登場してきた。

・だからこそ、学問に精通してほしい。本校は、学問、心身の鍛練、人格を磨くということを重要視している。

・しかし、成績については校長としては不満足である。まだまだできる筈である。これでは進学に振ったとは恥ずかしくて言えない。全国のスーパー進学校と言われる学校は明日から春季講習会を行う。油断禁物である。一日でも怠けていてはならない。

・また、AさせたいならBと言えという本があるが、あまりにも直球勝負で言いたい放題、やりたい放題をしている生徒もいる。わたしだって、柔道の得意技をしかける時は、事前にいろいろな動作をして一直線に攻めたりはしない。すべて計画的に作戦をたてて、攻める。だから、シンプルというのもいいが、単純すぎるのもいかがなものか。動画や、プロフ、ツイッター等で、顔を出したり、学校の名前を出したり、地域の方々からひんしゅくをかうようなことをしないでほしい。

・見ている人は見ている。また人を見た目で判断してもいけない。わたしだって、いつも諸君たちが間違った方向にいかないように可能なかぎりチェックしている。

・いろいろなことがあった。災害がいちばんこたえる。しかし、負けていてはならぬ。めげていてはならない。攻められたら、そのままにしておくことはない。災害にへこたれず、前進、前進、また前進でいこうではないか。

・頑張りましょう!








以上であります。

なんとも勇ましいことを、大音声で言わせていただきました。

生徒諸君にはうるさい校長かもしれませんが、慈愛をもって接していきたいと思っているからであります。




また、今日は生徒会長がツイッターで予告していたとおり、大震災の募金をやっていて、それを締め切りました。

額は、総額44805円!


銚子市へ19974円


旭市へ24831円

送りました。

わたくしもささやかながら募金箱に入れさせていただきました。

こういう思いやりにあふれた生徒たちがたくさんいるのです。ほんとうに感激しました。



 またツイッターによる大震災対応、特に生徒への情報伝達について、日本教育新聞社が取り上げてくださって、記事になりました。下原稿を今日はいただき、校正を依頼されました。ブログで紹介してもいいとのことですから、入手次第ここで紹介をさせていただきます。

 記事に書いていただいたように、あれは12日の真夜中1時頃に、教頭先生と学校で警戒をさせていただきながら、ツイッター導入を専門家である教頭先生に相談しながら、決意して始めたのでした。深夜、あちこち故障してくる設備を工務店の方々の実にありがたい献身的な修理を一晩中やっていただきながら、余震と闘っていたのです。わたくしも、教頭先生もあっちのとびら、こっちの窓と心配しながら飛び回り、余震の間に情報伝達や事後の対策を考えていたのでありました。火事場のなんとやらとはよく言ったものであります。わたくしもまた切羽詰まって、無い知恵が出たようであります。

 それにつけても、こういう危機的状況では実に人間の真性がよくわかりました。日頃の言動と、行動力が丸見えになりました。普段は目立たないけれども、黙ってやるときはやる。聞くところによると、他所では、普段は理想論ばかりでなにもせず、非常時には逃げ出す人間もいたそうですから、まことに人間というのは笑ってしまうほどおもしろい存在であります。口先だけの人間であってはなりませんぞ。一瞬が勝負であります。あのときああすればよかったとか、いろいろ言い訳をするようなことであってはならないのだと自戒した次第です。




 また明日!








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

終業式レジメ

2011年03月24日 07時51分13秒 | 先公ごっこ2008年から2012年

 三月十一日に起きた大震災のことは、わたくしたち全員の生涯忘れてはならない課題となる。まことに被災された多くの方々、生徒諸君も含めた本校関係者の方々、地域の方々に、こころからお見舞いを申し上げたい。

 それにつけても大自然の猛威は、凄まじいものがある。新聞、テレビ等々のマスメディアによっても充分すぎるほどの体験をした。さらにいろいろなツールでも情報を獲得できた。公式HP、ブログ、ツイッターで在校生諸君には、十分とは言えないまでも情報を提供させていただいた。また、高等学校、とりわけ東総地区の高等学校においては、他校の校長先生方と頻繁に連絡をとらせていただき、対応をしてきた。それもメールや、携帯等々をフルに活用してである。

 かような天変地異の時に、最も求められるのはスピードである。逡巡は許されない。一時の戸惑いが、尊い生徒の命を奪うこともある。保護者の方々から、あるいは地域の方々から、将来ある若人として諸君達をお預かりしている。そのことを思うと、平常時から油断無く、教育的叡智を磨いていなくてはならないと感じた。

 また具体性に乏しい指示や、意見も効果的ではなかった。十一日の夜、わたくしと教頭先生は、代休日の学校に宿泊した。余震がひどい。相当にひどい。学校も、建物も含めて相当心配になった。刻一刻、情報収集を図りながらも対応に苦慮した。途中、水道関係で工務店の方に真夜中まで何度も何度も来ていただいた。さらに、近隣の方々が避難をされてきた。体育館にとどまっていただいた。そして、本校職員が応援に来てくださった。ありがたいかぎりである。感謝してもしきれないくらいである。

 第二に申し上げたいことがある。
 古代の人々は大自然の猛威にさらされた時に、畏敬し、自然をあがめた。しかし、あがめても何も変化がなかった故にこそ人類は飛躍する。そこから実は科学も芸術も派生している。科学は、怖ろしい大自然の猛威を分析しようとしたし、芸術は自然をあやつりたいという気持ちが底辺に流れている。思うに、今回の大震災は科学と自然の闘いでもあると思う。

 実は、哲学は科学を芽としている。「自然ってなんだろう?」ということ、あるいは「自然の原理ってなんだろう?」という問いから生まれてきた。場所は、ギリシアのイオニア地方のミレトスというところである。そこに現れたミレトス学派である。有名なのがタレス。紀元前6世紀。この前後は、中国で諸子百家、印度でヴェーダ学等が世界同時多発をする。言葉で徹底的に考えようとする時代がくる。
 大自然の驚異にさらされて、実はわたくしは学問の先祖返りをさせていただいたような気がしたのである。つまり、まだまだ人類は勉強しなくてはならんのではないかということである。

 最後にしよう。
 この年度を終わるにあたって、どうかこれまで述べたような課題意識を持って、学問・心身鍛錬・人格向上に積極的に挑戦していただきたいと願う。知・徳・体のバランスのとれた人間になっていただきたいと思う。そして、大自然の猛威に立ち向かうことのできる、あるいはその可能性を追求するような人がこの中から出ていただきたいとこころから願う。いつまでもやられっぱなしでは、すべてを放棄したと同じであるからである。

 前進、前進、また前進である。くじけず頑張りなさいませ。

                                                                                   
                                  (平成二十三年 三学期終業式     外山日出男)
                                   


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3月23日(水)のつぶやき

2011年03月24日 01時16分13秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
04:51 from web (Re: @yucacapelli
@yucacapelli ささやかな試みですが、お役に立ててうれしく思っております。生徒の学力保証のためであります。まだ不安なのが電車であります。毎日、6時の電車で生徒と一緒に通っています。車で通っている場合ではないでしょうから。
04:56 from web
朝は遅延するものの、動いてくれました。電車が。
04:57 from web
昨日は特急のみ運休でした。
04:58 from web
昨日の夕方は、遅延無し。5時の電車も、6時の電車も動いてくれました。他校の生徒も銚子駅にいました。数は少ないですが。
05:00 from web
まだ不安定ですから、安心は禁物であります。油断せず、慎重に情勢を見極めていくしかありません。
16:22 from web
明日の24日は終業式です。
16:22 from web
待っています。
16:23 from web
今朝も電車に乗って銚子まで来ましたが、15分くらい遅れていました。余裕を持って登校しましょう。
20:35 from web
帰りの5時30分の電車は定時でした。
20:37 from web
しかし、電車に左右されるというのは、参ります。電気が無いと動かないというのが電車なんでしょうから、困ったものです。
20:41 from web
福沢諭吉先生は、幕末の戦争中も講義を行っていたといいます。さすがに器の大きい偉人は違います。
20:44 from web
明日の終業式のレジメを書きましたが、明日の朝ブログの方にアップします。概略を書きました。大自然とその猛威。さらに圧倒的な自然を崇拝する気持ち。崇拝しても何も変化が無かったから、人類は飛躍をした。そして科学と芸術の誕生。哲学の誕生。そういうことを書かせていただきました。
20:50 from web
今日の授賞式の後の、指導部長講話を聞く姿勢がかなりよかった。立派でありました。静粛そのものでありました。どうか、春休みに交通事故など起こさないでください。普通に勉強をし、普通に生活をしてください。何事も無いというのが最高です。肝に銘じてください。
20:54 from web
授賞式の時の賞を受けるマナーというのがいまいちでした。礼法というのは、自分で気をつけないとマスターできません。美しい礼でありたいものです。わたくしは、柔道マンですから、そのあたりはやかましく育てられました。これからの在校生諸君の改善点ですよ。お辞儀をする人、できない人がいました。
20:56 from web
なんでそんなことまで言うのかというと、今、このマナーをマスターしないと一生マスターできないからです。ひょこひょこと米つきバッタのように、なってほしくはない。堂々としていましょう。県銚生ならできます。
20:59 from web
それでは今日はこの辺で。今朝、2時からずっと起きておりましたから。余震で眠れませんでした。ラジオを聞いておりましたが、途中から日本古典大系を読み始めました。疲れました。早めの就寝です。また明日!
by kencho943 on Twitter
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

光こそ、すべての源という気がするのだが

柔道をやると~ま君

サンスクリット般若心経

高齢\(^_^)/