平成23年3月28日(月)発売の日本教育新聞記事です。
よーく見ていただくと、県立銚子高校が紹介されていることに気がつかれますでしょう。
あの日、11日に地震があって、卒業式の代休日でした。外せない出張があって、隣町にいて会場に向かっていたのです。午後から会議を予定しておりました。
急遽、会議も何も全部中止して、学校に戻ったのです。そのまま学校に待機。宿泊です。ソファーで寝ようと思っていたのです。しかし、余震が激しくて、横になることも無理。情報収集を可能な限りやっておりました。また、被災されて学校に来られる方もある。市役所との連携もありましたし、まことに多忙でした。
そこで代休日であった生徒諸君にどうやって連絡しようと思い至りました。また、携帯もまったく使えない。停電も怖い。常設電話も危ない。
ならば、今のうちだとなったわけです。
コンピュータの専門家でもある教頭先生のアドバスをいただきながら、ツイッターで連絡を始めました。
それを見ていただいていたということです。日本教育新聞社の編集担当の方に。
決断が午前0時ころ。
スピードが命です。
腰を重くしていてはなりません。
実行あるのみ。
常日頃、へりくつばかり言っていて、いざとなったら逃げ出すようでは話にならん。それがわたくしのモットーです。
非常事態にカッカ、カッカとして感情的になって、怒鳴り散らしているようではリーダー失格であります。
校長室に「心に勇あるときは悔やむことなし」という格言を、わたくしだけ見える位置に掲げてあります。まさに勇なくして行動は成り立たんと思ってきました。あの夜に決心しなければ、生徒にとってはなんの役にも立たなかったと思うと、ほっと安堵したのでありました。
学校に泊まったというだけなら、誰にでもできることですから。
ちなみに、この格言は米沢市の上杉神社で分けていただいた「上杉謙信公家訓十六ヶ条」という色紙であります。他の記事でも紹介しましょう。リーダーとしていかに生きるかということのエッセンスがあります。戦国の世は、リーダーの判断一つで侍達の生死を左右したのですから、これほど迫力のある家訓はない。
また明日!