・三色ボールペン読書法という方法があります。明治大学の斎藤孝先生のベストセラー本から学ばせていただきました。赤は最重要、青はその次、緑は自分の主観というか感じたことについて、線を引いたり、丸で囲んだりして読む方法です。これは試してみる価値はあります。なぜか。デジタル読書をしていると、どうしても死蔵してしまう書籍が出てくるからです。
・デジタル読書?
・pdfとかのファイルで読む機会もあるからです。これは自炊とか自作とか言って、自分で書籍をデジタル化するのですが、けっこうやってみました。試しにです。読み終わってからスキャナで数百ページもあるのを取り込んでいくのですが、結局ゴミの大量生産をしているだけなのかもしれないと思い始めて100冊くらいで中止しました。ビジネス本と呼ばれるものをそうやって取り込んだのですが、もうそれ以来全く読まない。それだけの価値がなかったのかもしれません。わたくしのこころの中では。
・三色のボールペンでかちかちと色を使い分けながら読書をしていると、(周囲に人がいるときは、かちかち音は迷惑です。図書館ではやらないように)頭に入ってくるような気がします。
・ただしわたくしは古典にはこれをやりません。先人に対して申し訳ないような気がするからです。
・なぜこんなことを書き始めたがというと、作家の佐藤優氏の「功利主義者の読書術」なる本を読み始めて、内容が難しくて往生したからです。読書論が書いてあるのですが、この手の本は読みながら考えていくしかないのです。ノートをとりながら読むと、時間がかかり過ぎる。こうなると、一番やりたい分野の読書がおろそかになります。自分の専門の書物を読んでいかなくてはならないからです。そして、それはまだまだ継続していかなくてはならないことだからです。
・しかし楽しいものです。自分の知らないことを読書によって体験をすることができるということが、です。佐藤優氏の書籍にはいつもいかに世間を知らないかということを自覚させられるのですが、今回もまた同様でありました。特に新自由主義経済の本質と、団塊世代には一世を風靡した作家の高橋和巳をどう理解するかという点では、いろいろ教えていただいたような気がしました。今回は、小説も取り上げてくださっていて、これもまた実に参考になりました。いかに普段の読書生活が狭いものであったかを教えていただいたような気がします。
・県銚にいると、そういう知的な活動に取り組みたくなります。学校の持つイメージというものでありましょう。図書館も充実していますし。もっともそういうように自分を仕向けているという面も確かに否定はできないのでありますが。
・また明日。
・勉強なさいませ。