※退職する愚生へのプレゼントだそうです。感謝感激でありました。
・今日はたいへんありがたいことに、愚生の関わらせていただいた柔道教室の小学6年生を送る会がありました。そこに、おまえのような人間でもコイと言われたので、おそるおそる参加させていただいたのでした。今日の6時からでありました。行きましたら、小学生がたんといる。あの大震災以来、ジプシー生活を続けながらよくまぁここまで稽古をしてきたものであります。
・実にすばらしい。
・指導陣には非常に優れた方々がたくさんおられる。柔道を通して、人間世界における関係性を学ぶことができてきたわけであります。
・そういう点では感謝あるのみ。
・退職だというわけで、こどもたちから花のプレゼントをいただきました。驚愕でありました。ほんとうに涙の出るほど嬉しかったのが、この写真。外山よ、退職おめでとう!というわけです。びっくりしました。そして、共に汗を流し、苦しい体験をさせていただいた武道人としての喜びがここにあります。
・そこに打算がないからであります。こどもたちの心情はまっすぐであります。ほんとうに美しい。こんな人間で死ぬまでありたいものであります。ここまで育てていただいた柔道の指導陣に感謝感激であります。
・御礼を言えと言われましたので、もじもじと拙い東北弁で申し上げました。
・それは「先生はエライか?」ということでありました。
・エライ先生であるから教わったのか?と最初に聞いたのであります。
・そんなことは無いわけであります。われわれ指導陣は誰一人としてオリンピックに出ているわけではありません。先生がエライから教えていただいたのではないわけであります。
・エライ先生を見つけるのは、むしろ、教えていただく生徒の側にある問題設定のあり方にあるのであります。そのことを申し上げたつもりでありますが、どこまでご理解いただけたか・・・・・・・・・・・・
・問いの立て方というのが最重要なのであります。
・自分は何を考え、何を志向しようとしているのか?
・そのことを最も重視したいのであります。60歳になったから、もうオレは完成している、オレは引退だとか、そんなくだらないことを言っていてはおしまいであります。
・エライ先生を見つけるのでは無く、自分の側に問題を設定していただきたいのであります。それでこそ、エライ先生を見つけることができるのであります。それでこそ人生であります。学ぶということは、本当に謙虚に師匠の全てを吸収することなのであります。
・どうやって生きてきたかとか、過去の失敗など関係がないのであります。学ぶと言うことは常に今のこの一瞬をものにできるかどうかといことであります。だからこそ、謙虚に生きていっていただきたい。文句を言っていれば快適であるとか、それで自己満足をしているようでは成長はない。
・年をとったから、オレはこれでいいのだとか、おまえなんかまだまだガキだとか言っちゃぁおしまいでありまする。よく2歳くらい年が違っているからと言ってなんだかんだとおっしゃるかたがいましたが、そうではないのであります。大人になったら、年齢は関係ない。年下の上司だってなんぼでもいるんですからね。年齢では無いのであります。「人間としての器」でもって世の中はなりたっているのであります。大きな器のある人間に成長していただきたいものであります。
・今日は、将来東大に行くと言う生徒もおりました。事実、この柔道教室から、東大を目指した生徒もおりました。希望かなわず慶應の法学部に進学していきましたが。
・年齢とか、経験とか、学歴とかいうものは無関係なのであります。「問題設定」がどの程度自己の内部にできていたかということが最も肝要なのであります。これこそ、あらゆる学問修養のコツであります。
・柔道でそれを学んでいただいたのかなぁと思っているのであります。
・若者よ!
・徹底的に学びなさいませ!