・今日の大衆日報朝刊に、県銚ニュース28号について紹介していただいた。さっそく、ポケットマネーで30部購入して各中学校にお送りした。近くの学校であったら明日入手可能である。
・さらに、日本語暗唱教室の記事が一面で紹介されていた。こちらに幸運にも愚生のことがちょっとではあるが紹介していただいた。
・ほんとうにありがたいものである。
・日々の学校行事や生徒の学校生活をも紹介させていただいているが、それのみではないのが、本校の広報である。
・県立銚子には何かが埋まっているということを最近言いはじめている。それは生徒の側の問題設定を求めているつもりである。つまり、生徒それぞれの頑張りがなくてはならないのである。
・のほほんとしていて、実力がつくのではない。努力が前提となる。
・中世の欧州世界を席巻したブルジョアは、生活の心配がなかったからのほほんとしていても、生きていけた。だから文化が非常に発達していったという指摘をされる書籍がある。ある意味真実をついているだろう。全面的に肯定するわけにもいかないが。
・このあたりの社会科学的な発言は控える。在職中はである。
・今日はジムが休業だったので、夕食後拙宅で自己流の運動をやった。小津安二郎の映画「父ありき」をコンピュータで見ながら、踏み台昇降的な運動をやるのである。高さ20センチくらいの台を使って上り下りする。スロートレーニングとも言われていて、ダイエットにきく。15分やる。これで18キロ落としたことがある。本当である。
・否、そんなことではない。
・この小津映画もまたすばらしいのだ。旧制中学校の数学教師。例によって笠智衆さんが父親役をやっている。珍しいことに髭をはやしている。
・父一人、息子一人(佐野周二)のつつましい生活である。親子の関係を描いていて、「晩春」の場合は娘版であったが、これもまた親子関係を描く点ではすばらしいものがある。
・しかし、今回は別の観点から注目してみた。
・それはこの映画が教育の方法と技術という観点で分析可能であると考えたからである。
・笠智衆さんが、黒板を前にして数学の授業を行っている。珍しいことである。数学の図形の問題を解いて見せている。とつとつと語っている。語り口はなかなかのものである。
・この映像を見て、現代の大学生はなんと思うだろうと思った。特に、教職課程をとっているような学生はなにを考えるだろうかとふと思ったのである。
・さらに、息子の方は仙台にある旧制帝国大学の理工系で学ぶ。そして、大学の世話で秋田県の工業学校の先生になって赴任していく。
・工業学校での理科の授業であろうか。息子の方の授業風景も出てくるのである。
・これは実におもしろかった。手法の優劣については、こちらも職業教師であるからいろいろ言いたいことはあるが、これは映画である。だから、それもまた避けよう。
・そして思った。また大学生である。学校の教師になりたいと思う若者がこれをどうレポートするのか、ということである。
・楽しいであろうと思う。
・主人公(笠智衆)の父親は、漢学の先生であったようだ。金沢藩お抱えの漢学者であろう。DVDのせりふだと、よく聞こえない。しかし、こういう文化的雰囲気というのはいいものである。
・だから地域の教育力が大事なのである。おとなたちの、文化力がである。これは絶対に軽視してはならないことである。
・しかし、小津監督は好きだなぁと思う。漱石の作品に出てきそうな青年がたくさん登場するのだ。旧制の帝国大学を好んで使う。そういえば「晩春」の主人公の大学教授も帝大の教授であった。
・印象に残るのが、工業学校の教師をしている息子が、父親と一緒に生活したいからという理由で、秋田の学校を退職したいと父親にすがるシーンである。
・それを説得する主人公(笠智衆)のせりふがすばらしい。まるっきり、教師心得である。淡々と言っているから余計に説得力がある。現代ドラマのような、オーバーアクション、つまり妙な声高や興奮がないからである。
・優れた作り手にかかると実に見事になる。
・この教師心得もまた教師志願者に聞いてみたいことの一つである。どう答えてくださるだろうか。そんな場所があればである。
・無理な話はこれ以上しないようにしよう。
・今日はもう一つおもしろい本を読んだ。それは、男というのは、あくまでも才能があると思いこみ、オノレの美醜にこだわっているという内容であった。
・だから女性は、男の才能や美しいと思いこんでいる顔をけなしてはならないというのである。
・大笑いをした。現実味を帯びているからである。
・さらに強烈なパンチを浴びた。それは、男というのは、「あなたは、才能もないし、顔もトイレのスリッパのようだけど、人間的器量の大きな、しかも優しさにあふれている人」だと賞賛しても決して男は反応しないのだそうである。
・最近、実に若い人々と話をすることがあった。断っておくが教員ではない。
・全部が全部、仕事でオレはいかに有能であるか、仕事が順調にいっているかということしか言わないのだ。愚生はそれはそれで大いに結構なことであると考えているから賞賛した。すると、にこっとするのである。(決してにやにやではないのだ。ここがおもしろいのだ)
・また明日!
22:59 from gooBlog production
東京マラソンとレヴィ=ストロース blog.goo.ne.jp/kencho943/e/d7…
by kencho943 on Twitter
東京マラソンとレヴィ=ストロース blog.goo.ne.jp/kencho943/e/d7…
by kencho943 on Twitter