午後6時前頃から、大粒の雨が降り出しました。
5分から8分咲きと言われている当地の桜。
雨が降り出す前に、近くの自然公園を散歩しました。

今にも降り出しそうな曇り空、やや薄暗くなってきて、画像が暗くなってしまいました。
ただ、毎年繰り返される一面の薄紅色のベールに見とれ、あるいはこの身をおいて、
しばし時間の過ぎるのを忘れたのでした。


今日は、その桜を詠んだ詩歌で、私の好きなものばかりを・・・・。


(cinque poesie di oggi)
甃のうへ (いしのうえ) 三好達治
あはれ花びらながれ
をみなごに花びらながれ
をみなごしめやかに語らひあゆみ
うららかの跫音空にながれ
をりふしに瞳をあげて
翳りなきみ寺の春をすぎゆくなり
み寺の甍みどりにうるほひ
廂々に
風鐸のすがたしづかなれば
ひとりなる
わが身の影をあゆまする甃のうへ
私は、ずいぶん前から一つの想い入れがあって、
それは、この一番好きな詩「甃のうへ」を、色紙というか、毛筆で書きたいと思ってます。
今年、習いに行こうかと本気で思ったりして、まあ、そのままになってますが・・・・
なかなか。

さざなみや志賀の都はあれにしを
むかしながらの山さくらかな 薩摩守平忠度 千載集
はかなくて過ぎにしかたを数ふれば
花に物思ふ春ぞ経にける 式子内親王 新古今集
春風の花を散らすと見る夢は
さめても胸のさわぐなりけり 西行法師 山家集
清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢ふ人みなうつくしき 与謝野晶子
桜、月夜、この季節の美しさ、そして心の底から静かに湧きあがる喜びに満ちた歌を
わたしは、ほかに知りません。

(朝、通勤バスはこの坂を下りていきます)
さて、3月30日にご紹介した「イングリッシュデージー」
ここに来てくださっている hanachan がおっしゃってましたが、
朝はつぼみ、そしてお昼には・・・・ありがとうございました。


※ いろいろ考えた挙句ですが、これからの更新は不定期になると思います。
これまで、ブログタイトルのように、細々とでも、毎日毎日を目ざしました。
しかし、いろいろな事情から、先日からそれは断念しなければならなくなりました。
途中休みますと、これまでいただいていたコメントも、当然寂しくなるのは
十分過ぎるくらいわかりますが、これも仕方がありませんね。
これからは、その時々で、できる範囲での更新になるかと思います。
そのときは、皆さん、どうぞよろしくお願いします。
とにかく、なるべく何日も切れているということだけは避けたいです。
せっかく、お友達になれたのに、忘れられないようにしなくては・・・・。
こちらから皆さんのブログへのご訪問とコメントは、これまでどおり続けさせて下さい。
当然、私のブログに対するコメントにはこれまでどおり誠意を持って(?)
お返事いたします。
「折節」こと××