折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

あはれ花びらながれ

2006年04月01日 21時29分09秒 | 春分
 
午後6時前頃から、大粒の雨が降り出しました。
5分から8分咲きと言われている当地の桜。
雨が降り出す前に、近くの自然公園を散歩しました。



今にも降り出しそうな曇り空、やや薄暗くなってきて、画像が暗くなってしまいました。
ただ、毎年繰り返される一面の薄紅色のベールに見とれ、あるいはこの身をおいて、
しばし時間の過ぎるのを忘れたのでした。



今日は、その桜を詠んだ詩歌で、私の好きなものばかりを・・・・。





(cinque poesie di oggi)

     甃のうへ    (いしのうえ)   三好達治

  あはれ花びらながれ

  をみなごに花びらながれ

  をみなごしめやかに語らひあゆみ

  うららかの跫音空にながれ

  をりふしに瞳をあげて

  翳りなきみ寺の春をすぎゆくなり

  み寺の甍みどりにうるほひ

  廂々に

  風鐸のすがたしづかなれば

  ひとりなる

  わが身の影をあゆまする甃のうへ


私は、ずいぶん前から一つの想い入れがあって、
それは、この一番好きな詩「甃のうへ」を、色紙というか、毛筆で書きたいと思ってます。
今年、習いに行こうかと本気で思ったりして、まあ、そのままになってますが・・・・
なかなか。




 さざなみや志賀の都はあれにしを
    むかしながらの山さくらかな             薩摩守平忠度 千載集 


 はかなくて過ぎにしかたを数ふれば
    花に物思ふ春ぞ経にける              式子内親王 新古今集


 春風の花を散らすと見る夢は
    さめても胸のさわぐなりけり             西行法師   山家集


 清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢ふ人みなうつくしき    与謝野晶子

桜、月夜、この季節の美しさ、そして心の底から静かに湧きあがる喜びに満ちた歌を
わたしは、ほかに知りません。


 (朝、通勤バスはこの坂を下りていきます)

さて、3月30日にご紹介した「イングリッシュデージー」 
ここに来てくださっている hanachan がおっしゃってましたが、
朝はつぼみ、そしてお昼には・・・・ありがとうございました。




 ※ いろいろ考えた挙句ですが、これからの更新は不定期になると思います。

   これまで、ブログタイトルのように、細々とでも、毎日毎日を目ざしました。
   しかし、いろいろな事情から、先日からそれは断念しなければならなくなりました。
   途中休みますと、これまでいただいていたコメントも、当然寂しくなるのは
   十分過ぎるくらいわかりますが、これも仕方がありませんね。

   これからは、その時々で、できる範囲での更新になるかと思います。
   そのときは、皆さん、どうぞよろしくお願いします。
   とにかく、なるべく何日も切れているということだけは避けたいです。
   せっかく、お友達になれたのに、忘れられないようにしなくては・・・・。

   こちらから皆さんのブログへのご訪問とコメントは、これまでどおり続けさせて下さい。
   当然、私のブログに対するコメントにはこれまでどおり誠意を持って(?)
   お返事いたします。
                               「折節」こと××
 

コメント (14)
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April Has Come!

2006年04月01日 14時11分00秒 | 春分
   
3月も定期券紛失に始まって、私は相当あわて者を演じて(?)おりました。
もう4月になったので、おさらばしたいのですが、歴史は繰り返す、こんな私だから。

今日はエイプリル・フールですので(?)、ブログになかなか現れなかった私のことを・・・・。
もう、これっきりだからいいか。

一応、趣味の園芸がブログのメインでしたので、ラナンキュラスの花を中心に載せます。
花たちは、私のドジな話(実話)には何の関係もないので、写真だけを追ってもらって
結構です(できたら、そうして!)。



◇ もう15年位前、愛媛県にいた頃、会社の自動販売機でコーラを買って、
  自分の席に戻る途中に、廊下のコーナーを早く曲がりすぎて、壁に激突して、
  あたりに一面にコーラを撒き散らした。
  その年に、アイスコーヒーでも、同じことをやらかした。

◇ リビングのドアの取っ手のこと・・・・。
  リビングから出るには、押さなくてはいけないのに、なぜか引いても開かないので、
  おかしいって思ったのか何なのか、思いっきり引いたら、はずれてしまって、
  向こう側でも取っ手が床に落ちて、すごい音がして、
  相当叱られた(泣いたかも・・・・)。

◇ 玄関のドアがしまりが悪いって、そりゃそう、
  自分の短い足の靴のつま先を挟んでいるんだから、
  それなのに、ぎゅーーっと閉めたら、
  自分の悲鳴がご近所に響き渡っただけだった。
  一応、足の指は私とともにあります。

◇ 先日の朝、身支度をしようとして、あれっ、洗面所の蛇口から水が出ない。
  なんや、朝っぱらからこわれてるやんか、どないしてくれるんや(ブツクサ)!
  でも・・・・うちのは「センサー」付きやないんや、会社とちゃうねん!!  
  お手手を蛇口に持って行くくらいでは、水は永久に出ない、普通の蛇口でした。



◇ 会社の大阪本社は淀屋橋にあって、これは愛媛県にいた頃(若かった!)、
  大阪のことちっとも知らない先輩といっしょに出張した折のお話。

  仕事も終わって、これから、新大阪駅に二人で向かう地下鉄淀屋橋駅で・・・・。

    「折節は、神戸で過ごしたから、大阪もよく知ってるやろ?」

    「はい、まあ、梅田とか御堂筋くらいなら・・・・。
     でも学生時代に、本町から梅田に歩いて戻ろうかで、
     ふと気がついたら、南北反対の心斎橋! 
     北に歩かなならんのに、自信を持って南に歩いてました。
     結構、方向音痴なんですワ。

     ~ あっ、電車来ましたよ、これに乗りましょう!」

    「おまえの彼女、大阪におったんか、神戸じゃなくて?」

    「え、まあ、でも、何で’彼女’と歩いたなんてわかるんですか・・・・」

    「・・・・いま心斎橋か、梅田まであとどのくらいや・・・・?」

    「えっ、次は、なんば? こりゃ、やばい!」

  地下鉄でも、このように方向音痴!
  心斎橋で反対側のホームから梅田方面行きに乗り換えました。
  淀屋橋から上りで一駅が梅田なのに、「地下鉄御堂筋線駅めぐり」をしたってこと。

  昔の方向違いの話をしながら、その乗ってる地下鉄も方向違い。
  ようこれで、半月前の東京出張、地下鉄すいすい乗り換えられたもんや(感心!)。  
  でも、性格はこれでも割かしまっすぐな方なんですけど。
  これまでのブログのイメージとは、いささか違いますよね、きっと。

  「折節」と書いて、「おちつき」と自分では読んでたんですが・・・・(オチツケ!)。

  ※ 次から、折節のブログも静か~になって、閑古鳥も鳴かないかも・・・・。




◇ 月が変わって、やっぱり歌を載せたくなりました。
  「明日に架ける橋」、サイモンとガーファンクルの1970年の大ヒット曲です。
  アート・ガーファンクルのハスキーで暖かい声、ピアノ伴奏がたいへん印象的。
  カラオケでもグー♪

  君が疲れ果て、しょげてしまって、瞳に涙があふれていても、僕が全部ふいてあげる
  つらいときや、友達がいなくたって、僕が君のそばにいてあげる
  ちょうど 荒れくるう海に架かる橋のように 僕は身体を横たえるから
                                        
           ・・・・こんな感じかな?1番は。英語は(も)ようわからん!



(una poesia di oggi)

    Bridge Over Troubled Water           P.Simon & A.Garfunkel
 
  When you're weary, feeling small
  When tears are in your eyes, I will dry them all
  I'm on your side, when times get rough
  And friends just can't be found
  Like a bridge over troubled water
  I will lay me down

  When you're down and out
  When you're on the street
  When evening falls so hard, I will comfort you
  I'll take your part, when darkness comes
  And pain is all around
  Like a bridge over troubled water
  I will lay me down

  Sail on Silver girl, sail on by
  Your time has come to shine
  All your dreams are on their way
  See how they shine
  If you need a friend
  I'll sailing right behind
  Like a bridge over troubled water
  I will ease your mind



コメント (10)
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