◇ 今日は朝から強風で、鉢植えを避難させたり、薔薇の枝を棒で支えたり、
あげくの果てに、鉢そのものを例の漬物石?で支えたり、いやはや参りました。
南側の薔薇のコーナーも、少しはにぎやかになって来ました。
定点観測?地点です。
□ シャルロット(ER)とヘリテージ(ER)
◇ タイトルは(去年=こぞ)、一番付き合いの長い、オレンジ色の熱い薔薇。
何年も何年も、水遣りだけでずっと燃えるように咲き続けた薔薇。
今年も当然のように咲いてくれました。
何の仁義もないはずなのに…。
◇ 面白いのは、クリスマスには、不思議と必ず咲いてくれるんです。
私の中では、まさに「クリスマス・ローズ」そのものですよ。
ベートーヴェンの熱情ソナタを思わせる、情熱の薔薇です。
◇ 今日は、昔知った、北原白秋の詩歌を思い出していました。
ご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
(una poesia di oggi)
薔薇二曲
一 薔薇ノ木ニ
薔薇ノ花咲ク
ナニゴトノ不思議ナケレド。
二 薔薇ノ花。
ナニゴトノ不思議ナケレド。
照リ極マレバ木ヨリコボルル。
光リコボルル。
□ コーネリア(HMsk)
◇ 開き切ったウィンチェスター・キャシードラル(ER)には、黄金虫が二匹も
潜り込んでいましたので、すぐに排除しました。
◇ 夕暮れの風が、頬に涼しく吹いて行きました。
真白の薔薇には、初夏の風はからりと優しく撫でて行くもののようです。
薔薇ひらききつて芯まで風およぶ 矢部栄子
◇ それにしても、ウィンチェスター・キャシードラルとグラミス・キャッスル(ER)
の蕾は、どうしてホワイトではないんでしょうね。
□ ウィンチェスター・キャシードラル □ グラミス・キャッスル
◇ ウィンチェスター・キャシードラルの一番花は、今夜コップ花になりました。
ほのかな甘い香りに、薔薇の咲く素朴な幸せを感じました。
この株は、今シーズンの大苗なのに充実していて、咲くだけ咲いて頂戴ね。
そう、私はささやいています。
薔薇切れば夕日と花と別れけり 加藤楸邨
◇ 一日二日ではなかなか咲き進むのがわからなくても、着実に春を満喫しようと、
じんわり、やんわり、ゆっくりと、蕾膨らみ、花開くようです。
□ アルバ・セミプレナ(OD)
◇ 薔薇を育てさせていただいて、まだ2シーズン目。
移り変わりゆく晩春から初夏への季節を感じつつ、薔薇の芳しさだけでなく、
風の薫にも気持ちを澄ませていたいものです。
ただ素直に一日を、素朴に一日を生きる…それも大切なことだと思います。
□ ミニバラのシルキー・ピンク(左)・ラブリー・プリンセス(右)