折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

空の青さに海の青さ、雲の白さに波の白さも。

2007年08月14日 23時45分54秒 | 立秋
 
◇ この朝顔は「うきぐも」
  水色の青に、無数の白い筋が印象的な花。
  この夏、初めての朝顔。
  次の「水月(すいげつ)」とは明らかな違いが…いい勝負。

     

◇ うす紫の「さざなみ」の方は、昨日の蕾のときに激しい雨に遭ったせいか、
  大輪の形が崩れてかわいそう。
  それくらい繊細な、薄いうすい花びら。
  明日は、ごく普通の夏の朝が来るはずだよ…月遅れのお盆だけど。

     

◇ 一番最初に咲いた「水月(すいげつ)」
  一つの行燈には、こんなにたくさんのライトブルーが朝日に眩しい。
                       (私の陰で眩しさが台無し…)

             

◇ どこまでも純粋な青さには、スカイ・ブルーもマリン・ブルーも持ち合わせて。
  雲は流れて、それもジェット気流のように、細い細い雲の帯。
  白い波は、しぶきとなってはじけて…夏はやはりこうでなくては…。
  朝顔の束の間の明るい表情の中に、夏の早朝の静寂が凝縮されている。

     

                         

◇ ふと、愛読書「どくとるマンボウ航海記」(北杜夫)を思い出した。
  高一の時に初めて買ったエッセイ小説(新潮文庫)の一つ。
  その中の文章に、大笑いした思い出…今あれだけ純朴に笑えるかなあ。
  私の小指のほんの爪先に、シャレ心、ユーモアを尊ぶ心があるとすれば、これが原点。

          
          (una poesia di oggi)

                これは海だ
                海というものだ
                ああ その水は
                塩分に満ちている

             
           □ こちらは北杜夫全集第11巻(1976年)

□ ゼラニウムのホワイト、茜雲のそばに白いちぎれ雲…ではないか、当然

          
コメント (2)
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