◇ 真夏に花開いて、日替わりで別の花の咲く朝顔。
芭蕉の詠んだ「あかあかと ひはつれなくも あきのかぜ」
ちょうど今頃の季節、うんざりするような日射しでも、木陰では
ちょっとだけ秋の風を感じるようになりました。
◇ この句に、秋を感じる方は、私だけじゃないと思います。
これは「赤い魚が釣れなかった、そこに秋の風が吹いていることよ」とか
「赤い糸がもつれてしまって、からすがかあかあと笑っていることよ」
そんな句じゃないことは、みなさんご存じのとおりです。
◇ 次の「さざなみ」という名も、ちょっと名前と花とかけ離れているようですが、
健気にも毎朝、どこまでもうす紫の微妙な色合いを見せてくれます。
それを見ると、やはりどうしても、この和歌が浮かびます。
なにも和歌が浮袋をして、琵琶湖に浮かぶわけではないのですが…。
(una poesia di oggi)
さざなみや志賀の都はあれにしを昔ながらの山櫻かな 薩摩守 平忠度
◇ 都を捨てて西国へ落ちて行く平家の緊迫感、諦念、無念の気持ちがわかります。
高校生のとき「平家物語」の一場面として、古文で習ったような気がします。
…が、よく無賃乗車のことが「薩摩守」(さつまのかみ)などと呼ばれてました。
「ただ乗り」だからです。
忠度さんは、いくらなんでもと、西方浄土で嘆いているのかもしれませんね。
◇ 平忠度も、弱冠17歳?若武者、平敦盛も確か一の谷の合戦で命を落としました。
敦盛は、アツモリソウに名を残し、忠度は千載和歌集に「よみびとしらず」で
名を残しました。
□ また、こっそり咲いた「山櫻」よりまだ薄い「ジャック・カルティエ」(Pol)
◇ 夏い夏い暑も、もうすぐお仕舞い!?
弱いダメ虎は、とっくにお仕舞い。
明日は、明日で仕事に励もうっと…あっ、木曜日は燃えるゴミを出す日や!
そして最高気温の予想35度なんて話、よその話よ、もうよそうな、パカラ
□ 桔梗咲きの朝顔で待ちました「白」