折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

花の春、今まさに

2011年04月05日 22時28分25秒 | 清明

 

◇ 歌の好きな私のこと、以前お話したかもしれませんが、私の中で特に昭和の名曲と言えば「いとしのエリー」(詞:桑田佳祐)、

  平成のそれは「LOVE LOVE LOVE」(詞:吉田美和)、これは今でも変わりません。

  それがいわゆる文学的な詩の世界で言うと、そんなに知らない中で変わらずにトップを占めているのが、

  三好達治の「甃のうへ」(いしのうえ)という詩です。

  この文語調の詩は下手な解説など無用ですが、春の真っ青な空の下、一面淡い桜色に彩られたような色調が爽快で、

  詩の前半と後半で動から静へと移りゆく対比が絶妙だと思います。

  今日は暦の上で二十四節気の清明(せいめい)、きよしくんとあきらくんという兄弟の名前にも読めますけど(!?)、

  清々しく明るいこの時季そのもの、今まさに桜の花の季節も盛りに入りました。

 

□ バス停をずいぶん手前で降りて、家までぶらり30分

桜の下をずっと歩いて帰ることになりました。

 

 □ 紅葉の若葉も混じります。

 

□ 菜の花も満開、眩しいくらいです。

 

□ 目と鼻の先の桜の花、うるわしい花の春。

 

□ 山桜、その向こうは真っ青な空。

 

□ この時季のやわらかな新緑もまた麗し。

 

   

□ 昨日の桜、今日の桜、昨日はほんのり夕焼け桜でした。

 

□ 下のバス停を降りて、いつもこの桜を見上げることになります。

 

□ 最も気に入っている桜、まだ5分咲き程度です。

  

 

□ 近所の高尾山(たかおやま)自然公園、1500本くらいの桜の木々が奥へと続きます。

                                               

□ この辺りはバスの車窓から見える景色でもあります。 

 

□ 自宅まで歩いてあと10分辺りの桜です。

 

          

          □ 復刻本、オリジナルの初版は昭和5年(1930)だそうです。

 

□ ながれ、ながれ、あゆみ、ながれ、すぎゆく … 動

しづか、甃のうへ               … 静

詩の全体が満開の桜色に感じられます。                   

 

                         (una poesia di oggi)

                                     甃のうへ              三好達治

                                あはれ花びらながれ
                                をみなごに花びらながれ
                                をみなごしめやかに語らひあゆみ
                                うららかの跫音空にながれ
                                をりふしに瞳をあげて
                                翳りなきみ寺の春をすぎゆくなり
                                み寺の甍みどりにうるほひ
                                廂々に

                                風鐸のすがたしづかなれば
                                ひとりなる
                                わが身の影をあゆまする甃のうへ

 

がんばろう  日本 

 

 

 

コメント (16)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする