今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

五万円台のくず入れ

2007年09月07日 | 東京周辺
地元の腕のある伝統職人さんたちが一堂に集まる伝統技術展を見に行った。
一番目にとまったのは、江戸指物(さしもの)。
いい形の文机が60万円。
形も色つやもいい「くず入れ」が5万6千円。
文机はそこで仕事するわけだから、ある程度の出費もわかるけど、
くず入れって鼻かんだティッシュとか、数日後に捨てるゴミの一時的保管庫なわけでしょ。
100円ショップでプラスチックのが売ってる。
それに5万以上出すか?

でも、ほしい。
あのくず入れなら一生もの。
それどころか、世代を超えて使える(プラスチックも半永久的にもつけど)。
そう考えると高くない。
適正価格=使用満足度×使用頻度×使用期間 とすれば
良いもので使用頻度が高く、しかも長持ちするのであれば、適性価格は高くなれる。
だから一般的に家具類は良いもの・気に入ったものを買うべき。
昔の江戸市民は、江戸指物のくず入れ・文机・灰皿・衣紋掛けなどに囲まれていたのか。
羨ましい。

※後日、近所の江戸指物専門の家具屋に行った。
すると置いてある物だいたいが、上でみたものより高い。
確かに、小売りを経由するより、制作者から直に買った方がマージン分は安い。
次回は、「技術展」で買おう。

台風9号経過報告

2007年09月07日 | 時事
小田原に上陸した台風9号は夜中に東京西部を通過していった。
わが”ひぐらし気象台”(西日暮里)では、午前3時から4時にかけて、気圧が最低になり、風も雨も一時やんだ。その後風向はそれまでの東寄りから南西風にみごとに変化。
風が一番強かったのは、14.3m/sで6時51分だから、吹き返しの風。
暴風(>25m)圏内であったにもかかわらず、強風(>15m)にも達しない。
雨が一番強かったのは、2時50分の29.2mm/hで、前の晩の方が強かった。
総雨量は130mm。
台風が間近を通ったにもかかわらず、付近で被害なし。

台風って被害に地域差が大きい。
海沿い・川べりなど水辺はたいへん。
山ぎわの造成地も土砂災害が怖い。
公共交通の影響はどこでもおなじだが、
都市部では、低地でないかぎり雨は巨大な下水溝に全部入っていくし、風は建物の凹凸によって弱まる。
昔は停電被害があったが、強風がなくなったので、それもなし。
報道が脅かして伝える「予想される最大雨量」は実は山地の予想値なので、都市部は関係なし。
このように、実際の影響の差が大きいので、予想も地域差をもっと細かくしないと、
都市住民には「狼少年効果」になってしまうし、毎度不必要な警戒で活動が制限されてしまう。
過大でも過小でもない、等身大の警戒情報が必要なのではないか。
そのためには地域区分をもっと細かくする必要がある。